新潮文庫<br> 亡命者はモスクワをめざす

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新潮文庫
亡命者はモスクワをめざす

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  • サイズ 文庫判/ページ数 429p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784102165157
  • NDC分類 933

内容説明

腕は抜群だが星まわりの悪いチャーリーは、ついに、国家への反逆者として懲役14年の刑を宣告されるはめとなった。囚人仲間にいびられながら鬱々として刑務所暮らしに耐えるチャーリー。そこへ英国情報部の工作員サンプソンが投獄されてきた。彼はある日、チャーリーに驚くべき計画をうち明けた…。またもやチャーリーの孤独な闘いが始まる。果たして生きのびることは出来るか?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

tom

13
シリーズもの。どういうわけか図書館に置いてない。仕方なく、ア○○○の古書店で1円で購入。マフィンさん、前巻で刑務所に放り込まれてしまう。同室になった裏切り者のスパイに誘われて、刑務所を脱走、ソビエトに行く。ソビエトでは、スパイ学校の教師をし、後々重要人物となるナターリヤと知り合う。こんなふうに書くと、馬鹿馬鹿しい限りだけど、マフィンさんのキャラが面白くて、読みふけることになってしまう。それにしても、最後のオチのむごさ、ドライさ。やられたなあというところで、続巻に続く。2015/07/03

bapaksejahtera

9
前作「追いつめられた男」の幕切れはソ連の陰謀に英国が乗っかる形でマフィンを嵌める。続く本編冒頭は主人公チャーリー非公開裁判である。上司情報部長との黙契を信じた主人公は裏切られ懲役14年の実刑。主人公は同室の受刑者と脱獄を企て、モスクワに辿り着く。上司は調子よくチャーリーにソ連の内通者を脱出させる密命を与える。本編幕切れは読者にとって切ないシーンの連続。モスクワでスパイ学校の教官におさまったチャーリーの姿に心地よさは感じたがそこまで。謂わば褒賞編となった次作「暗殺者を愛した女」まで読者は待機することとなる。2021/06/12

Tetchy

7
シリーズの転換期ともいえる作品。シリーズ第1作目から読み続けた者にとってみれば、ベレンコフとチャーリーの再会シーンはチャーリーらが作中で味わうワイン同様に芳醇な読書の愉悦に浸れる名シーンだし、何しろ今後シリーズで大いにチャーリーと関わるKGBの局員ナターリヤ・フェドーワが出てくる。さらに読み所はチャーリーがソ連のスパイ学校の講師に抜擢され、講義を行うシーンだ。そしてさらに驚愕の結末。ホント、フリーマントルは懐深いわ。2009/12/08

まさ

4
チャーリーの恋愛&スパイ活動が重なりあって進むストーリーが最高でした。 最後は少し苦い所もありましたが、それもチャーリーらしい所ですね。2019/10/17

ぼっくん

2
積読本からの定期読書シリーズ。「ほんとうに,話してくれるべきでした」生きのびることにかけてはプロのチャーリー・マフィン。決して敵に回してはダメな男です。2023/10/06

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