新潮文庫
誇りと復讐〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 447p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784102161296
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

自分を陥れ、親友の命を奪い、最愛のベスを苦境の淵に突き落した男たちを絶対に許すことはできない。収監中、身に付けた知識を武器に計画は着々と進む。しかし再び囚われて五つの大罪で告発され、絶対絶命の時を迎えたダニー。彼の無実を確信し、大法廷で死力を尽すレドメイン弁護士父子の秘策とは?完璧な構成、周到な伏線、胸のすく結末が見事な、巧者アーチャーの裁判劇。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

遥かなる想い

88
無実の罪におとしめられたダニーの復讐劇の後編。はっきり言えば、物足りないし、書き込みも薄い。復讐方法もありきたり。ジェフリー・アーチャー、もう駄目なのかもしれない。 2011/11/20

のっち♬

73
「復讐という料理は冷製に限る」—服役中に身につけた知識を武器に着々と復讐計画を進めていく主人公だが、再び囚われて5つもの大罪で告発される。かなりのページ数が割かれた法廷でのやりとりが入念で、飛び交う台詞も熱を帯びている、弁護士達は本作最大の立役者と言っていいだろう。もっとも、持ち出される証拠はここまで引っ張る必然性はあまり感じられない。そもそも発端となる殺人の動機も説得力がいまひとつで、自信がないのか細かな説明を避けているように映った。というわけでやや惜しい仕上がり。終盤の爽快さと推進力は著者ならではだ。2018/06/10

海猫

71
モンテ・クリスト伯同様、監獄から出たあとお宝を手に入れる展開がくるがここも簡単にはいかない。が、一発逆転があるのが気持ちが良い。これはお宝の設定も効いてるね。とか思いつつ読んでいたら、主人公がまたもや最悪の状況になってもう終盤。残り少ないのにどうまとめるか?気になったがここも一気に畳み込む。見事に着地したなあ。裁判に始まり裁判に終わるという構成も、美しい。欲を言うと復讐される側が、もっとコテンコテンに叩き落される場面が見たかった。でも十分楽しめた。2018/11/25

優希

52
着々と進む復讐計画。しかし再び5つの大罪で告発されてしまい、どうなるのかハラハラさせられました。絶体絶命にんってからの流れがあっという間に過ぎてしまうほどのめり込みです。完璧な犯罪文学だと思います。2022/01/11

けぴ

38
第四部復讐:土地コンサルタントのペインにオリンピック候補用地を購入させ、そこにイタドリという植物を夜中に埋めて候補落選させる。イタドリという植物は日本ではマンションを崩壊させたとのこと(P190)。凄いこと思い付きますね。第五部救済:ニックがダニーであることがバレてしまい追求の裁判になる。マシュー・レドメインが弁護を務めスペンサー・クレイグを追いつめるラストはカタリシス。ピースが全て繋がってダニーは無実が証明され、ニックの遺産も正式に引き継ぎ、ベスとも結ばれる。『百万ドル』や『ケインとアベル』と並ぶ名作!2021/01/10

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