新潮文庫
自閉症だったわたしへ〈2〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 545p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784102156124
  • NDC分類 936
  • Cコード C0198

内容説明

幼い頃から周囲との違和感に苦しんだドナ。20歳を過ぎて自らが自閉症だと知ったとき、ドナの「闘い」は始まった。自閉症だからこそ鋭敏に自覚される「あるがままの自分」を強く信じながら、相手との接点を必死に探り、自分の世界を広げていく努力の果てに、ついに心の新しカーウァイ,ウォンい地平が開けた―。世界的ベストセラーの前作に続くドナの熾烈な軌跡。

目次

帰郷
子どもたち
父の家、弟の家
新しい世界
教職免許課程
出版決定
レッスン
ミラー夫妻
あたたかい手
不思議な感情
合格、不合格
旅立ち
プロモーショナル・ツアー
「同志」
あるがままの世界
出会い
特別な絆

著者等紹介

ウィリアムズ,ドナ[Williams,Donna]
1963年、オーストラリア生れ。幼い頃からの記憶を綴った『NOBODY NOWHERE』(邦題『自閉症だったわたしへ』新潮文庫刊)を’92年に発表。世界で始めて自閉症者の精神世界を内側から描いた同書は、十数ヵ国語に翻訳されて世界的ベストセラーとなった。’94年には続編の『SOMEBODY SOMEWHERE』(本書)を発表。現在はイギリスに在住している

河野万里子[コウノマリコ]
1959年生れ。上智大学外国語学部フランス語科卒業。主な訳書にウィリアムズ『自閉症だったわたしへ』、サガン『愛は束縛』など
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

eirianda

19
成長するのは苦しいこと、という最後のメッセージが深く染み入る。これは多くの自閉症と言われる人とその家族だけでなく、誰もが価値観を揺さぶられるような内容だと思う。そしてドナはずっと成長し続けるのだ。苦しみながら、自分を深く理解し、他人と接していく。今、人生に立ち止まっている人に読んでほしい。2018/03/21

イプシロン

18
「あるがまま」に生きるということを、青空を映しこんだ水滴のような透明な感覚で伝えている本に出合ったことはない。自閉症を知る、自閉症や心の病、ひいては運命と共に生きることへの勇気や励ましとして読ことも勿論できるが、それ以上に万人に対して「あるがまま」に生きることの素晴らしさ見せてくれる貴重な光を放っている。訳者の河野さんも述べているが、ある場面はヘレン・ケラーが「w-a-t-e-r」と話した瞬間に匹敵する美しさがある。本当のあるがままの生に行きつく術を知りたいなら絶対に読んで損のない一冊だと言い切れる。2018/04/30

テト

6
再読。2017/01/10

リトル・リン

3
前作は秀逸でした。今作は、蛇足とは言いませんが、少し内容が薄まってしまいました。インパクトのせいだけで実際には変わってないのかも知れませんが。2013/10/02

少年隊世代

2
中2病のように、自分のアイデンティティについて悩んでいた頃に貪り読んでた。長年我が家の書棚で眠っていたが、年末の大掃除を機会に、この本とおさらばすることになり、最後にもう一度読んでみた。 内的な抽象的な描写が多く、精神科医などの専門家や、自閉症当時者でない人にとっては、少し分かりにくいかも。また、自閉症でも色々あり、必ずしもドナと同じ経験をするわけでない。 それでも、ドナの独特の世界観は一度覗いてみる価値はあるでしょう。2022/12/21

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