内容説明
ただの白いかたまりだったダーシェンカは、ありったけひいき目に見てやっとそう呼べるくらいのささやかな足を使って歩く練習を始めました。お母さんの後ろ足から前足まで行くのに半日かかり、その途中で三度おっぱいをもらい、二度昼寝をしました…。チャペック自筆のイラストと写真で、世界一いたずらな小犬のダーシェンカの毎日が生き生きとよみがえります。パラパラ漫画付き。
目次
小犬の生活
カレル・チャペックのアルバム
「小犬の生活」について
著者等紹介
チャペック,カレル[Capek,Karel]
1890-1938年。東ボヘミア(現在のチェコ)生れ。1921年『リドヴェー・ノヴィニ(民衆新聞)』社へ入社、生涯ここに勤務した。ジャーナリストとして活躍する一方、小説・戯曲・童話などを執筆。代表作に『長い長いお医者さんの話』『山椒魚戦争』「ロボット」という言葉を生み出した戯曲『R・U・R』『園芸家12カ月』『コラムの闘争』などがある。晩年はファシズムに作品で抵抗を続けたが、ナチスのプラハ進駐の前年に病没
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はじめさん
24
チャペックさんちの飼い犬、テリアのイリスが子どもを産んだよ。白いモコモコ、その名はダーシェンカ、いっしょに見にいかない? / チャペック、母犬イリス、そして「自然」と様々な視点で、まだ目もあかない赤ちゃん時代から、好奇心の塊で色んな物に噛み付く破壊神時代、そして新たなる家庭への旅立ちまでを画才もあったチャペック氏の挿絵をふんだんに使って描く。/ チャペックさんの一生も写真でプレイバック。奥さん女優で美しく、手を入れて愛した庭。芝生に犬って映えるんですよね。/ ファシズムにペンで抗うってカッコいい。2018/03/27
mm
14
この本の感想昨日書いたつもりだったけど、消えちゃいましたね。かわいい犬のダーシェンカを寝かしつける時に、お話をしてあげるという設定。テリアの神話みたいになってた。おんなじこと書くのはめんどなぁ。園芸好きの作者なので、育てるということについてちょっと書いたが省略。2017/07/03
けいちか
5
チャペックの超有名なダーシェンカ初読み。なるほど、相変わらずアイロニーの効いた文章で、好感が持てる。猫は飼ってるけど、犬とは生活したことがないので、子犬って凄いなと素直に思える。ま、子猫も負けてませんけどね。パラパラ漫画付。チャペック自身の挿絵がとても素敵。2014/06/21
rumi
4
カレル・チャペック自筆のイラストがたまらなくかわいい!パラパラ漫画までついてます!2012/10/24
火星人碧
3
前作に続き、何も言うことはない。作者と同じ視線で、ダーシェンカを可愛がってやればいいのだ。2017/10/29