感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒロキです
9
読書メーターの方のすすめから読んでみた。 第一巻は誕生から青年期までの話でクリストフが音楽家を志すきっかけや初めての恋愛などのクリストフの日々の生活、成長にスポットが当てられて描かれている。非常に長い小説であるのでまだ先はわからずもやもやするところはあるが、もう少し粘って読みたいと思う。正直中々劇的な展開が存在しなくて読みづらいとは言える。2018/08/11
那由多
6
ベートーベンをモデルにしたとのこと。ジャン・クリストフの青年期まで。
わっぱっぱ
3
第1巻は、音楽家ジャンクリストフの、誕生から青年へと成長するまでを綴っている。感受性の豊かさ故に、己の人生に悲嘆し、また他人を受入れることができずにいる少年クリストフが、愚かしくも哀れ。心をこじらせたまま成長してゆく彼は、愛されたい欲求と自尊心を膨らませてゆくが、同時にそれらが満たされない現実に打ちのめされもする。 自分、自分、ととにかく自分本位で、不幸な人だと思うが、彼の音楽を創る上ではなくてはならない要素なのか。だとすれば、芸術って残酷だと思う。2015/08/08
ma_non_troppo
3
「音楽は一つ一つの音符がそれぞれ一つの意味を持っている正確な言語である」と考える習慣を、クリストフは14歳で身につけた。日向の草花のようにあたたかみに触れて育つことのなかった彼は、愛されたいという強い要求を持っている。だから一言やさしい言葉をかけられると、けろりと恨みを忘れてしまったりする。自尊心は強烈だ。それは彼の生命力の大きさに比例している。大きな命の中で、敏感な魂が揺れている。それは彼を型にはめようとする様々な軋轢に反発し、その圧力を呼吸しながら、生きることのよろこびを希求し続ける。伯父さん最高。2011/05/11
会津の斎藤
2
熱い男 ジャンクリストフ。 不器用だけど真っ直ぐな男 ジャンクリストフ。 およそ20年ぶりの再会だったけど、より深く共感出来ました。 人生の航海が終わりに近付いた頃、また君に会いたい。 出会いをありがとう。