新潮文庫
こんにちはアン〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 320p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784102113394
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

はじめまして。あたしの名前はアン、おしまいにeが付くのよ。学校の先生だった両親は、あたしの誕生をとっても喜んだけど、病気で亡くなって、今は一人ぼっち。でも元気はなくさないわ。まっ赤な髪とソバカスは嫌いだけど、お母さん譲りの鼻は気に入っているの。一つでもいいところがあるってすてきよね。世界じゅうの女の子たちを魅了し続ける赤毛のアン、誕生100周年記念作品。

著者等紹介

ウィルソン,バッジ[ウィルソン,バッジ][Wilson,Budge]
カナダ・ノヴァスコシア出身。ダルハウジー大学、トロント大学に学ぶ。カナダ子供の本出版センターの最高賞をはじめ、ダートマス市図書賞、カナダ図書館協会ヤングアダルト賞など数々の賞を受賞。短編集“The Leaving”は米国図書館協会より、注目すべき本として“過去25年の児童書ベスト75”に選ばれた。文化功労者としてハリファックス市長賞受賞。“Friendship”は、2004年カナダ総督文学賞候補。カナダ勲功章叙勲者

宇佐川晶子[ウサガワアキコ]
立教大学卒業後、会社勤務を経て翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

83
モンゴメリが描いたアンの物語。あの名作が幼いアンによって再び味わうことができました。グリーンゲイブルスに行く前の6歳から7歳にかけての幼いアン。わずか3ヶ月で両親を亡くしてからの日々は辛いことが多いながらも、持ち前の想像力で乗り越えていくのがアンらしくて可愛かったです。アンの周りの人たちも愛情表現が下手なだけで、きっとアンを愛していたのだと思いました。大好きなアンの幼い頃を見守れる喜びと共に、下巻も読みます。2017/03/11

Yu。

14
両親亡き後、生後三ヶ月でトマス家に預けられるのだが。。“黄色の家”でのアン誕生から過酷な状況に身を置かされ続ける7歳までの彼女が描かれる上巻。時代背景と家庭環境から垣間見える幼少時代から愛情に飢え、想像力を働かすことで難局を乗り越えてきたその後の彼女がよく表れてます。また、ダメ亭主と子沢山な環境との狭間で身動き取れなく追い込まれ、変わっていく妻側の話にも胸が痛みます。ですが湿っぽいばかりではなく両親から受け継がれた皆に愛される魅力、良き理解者の存在、お得意の豊富な語彙力の謎も楽しめます。どうなる下巻!2014/09/25

たみき

7
トマスおじさんが「どうやったら想像力で前向きになれるの?」って、たった五歳のアンに尋ねる場面が印象的だった。多分私もトマスおじさんと同じような気がする。年を重ねていくと、いつの間にか想像力だけじゃ乗り越えられないことが沢山あるな、と妙に現実的なことを考えてしまい、アンがとてもまぶしかった。2011/11/21

GYO

6
モンゴメリから波及した新たな名作。日本は島国でほぼ単一民族であるせいか、一原論になりがちで、分かりやすい例えがスポーツにおいて混血の選手が日本代表だと認めきれなかったり、外国人横綱も不正(ズルい)と感じる。同じにカヴァー作品も素直に評価できない側面もある。良いものは良い。オリジナルとはあえて区別して愛に溢れた名作です。過去のものを越えるから未来と成長がある。それが本の役目でもある。2016/10/30

けいちか

4
プリンスエドワード島に来るまでのアンを描いた物語。作者はもちろんモンゴメリーではない。赤毛のアン100周年記念で出版されたもの。アンが生まれる前の両親の話から始まり、アンが生まれて、両親が死んでからの苦労話とも言える。2013/10/05

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