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新潮文庫
トム・ソーヤーの冒険 (改版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 332p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784102106013
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

茶目っ気たっぷりの腕白少年トムは、町の浮浪児宿なしハックを相棒に、いたずらの数々…家を脱け出し海賊気どりの冒険旅行、真夜中の墓地での殺人の目撃、迷路のような洞窟での宝探し、そして稚い恋。シミミッピ河沿いの小さな田舎町を舞台に子供の夢と冒険を爽快なユーモアとスリルいっぱいに描く、おおらかな自然と自由への讃歌。世界中に読みつがれている少年文学の傑作。

著者等紹介

トウェイン,マーク[トウェイン,マーク][Twain,Mark]
1835‐1910。アメリカのミズーリ州に生れ、その後ミシシッピー河畔に移住。『ミシシッピ河上の生活』『王子と乞食』『トム・ソーヤーの冒険』『ハックルベリイ・フィンの冒険』等を発表し、19世紀のアメリカを代表する文学者となる。その自由奔放かつ正確な文章は後の作家に多大な影響を与えた

大久保康雄[オオクボヤスオ]
1905‐1987。茨城県生れ。’36の『風と共に去りぬ』を始め、現代アメリカ文学を中心に多数の話題作の翻訳を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

339
ミズーリ州ハンニバル。そこは、たしかにアメリカ文学の聖地だ。まさに『トム・ソーヤー』と『ハックルベリー・フィン』が生まれた土地だから。ミシシッピ川が流れる南部の郷愁の地だ。アメリカ文学の故郷と言ってもいい。この物語には、様々な事件が描かれるが、本書の最も優れているところは、むしろ何もない平穏なところだ。トムの日常の中で、ふとしたことにドキドキしたり、日曜学校に退屈したり、そうしたことこそが、この小説を真にアメリカ文学たらしめているのだ。アメリカの神髄はニューヨークにもロスにもない。それはここにあるのだ。2015/12/03

夜間飛行

161
有名なペンキ塗りの話で悪ガキ共を騙すのが痛快だった。ベッキーと結婚ごっこをしてキスまで交わしてしまうが、トムは早熟というより機敏で、野卑で、無垢な子だと思う。夜のミシシッピーを一人で渡河するなど無茶をした時も、心がピンチに陥っていて、必死に復活劇を考えたのだ。鍾乳洞でベッキーと数日過ごしたのは最も恐ろしく甘美な冒険だったろう。弱音を吐くベッキーを励まし、凧糸を伸ばしながら暗闇を探索して小さな光を発見する。そんなトムをいつも助けたのは孤児のハックだ。トムほどの度胸や悪知恵はないが、彼の純粋さも忘れられない。2020/01/16

kaizen@名古屋de朝活読書会

155
トムソーヤと、ハックルベリフィンのどちらが好きかと聞かれれば、ハックルベリフィンだ。話としても、醍醐味がある。 トムソーヤを読んでいたので、ハックルベリフィンが面白いと思った。 その意味で、トムソーヤの冒険は偉大だ。 ある時代のアメリカの田舎をよく描写している。 子供の冒険の夢がある。翻訳 大久保 康雄 2013/06/19

nakanaka

89
幼い頃からアニメを通じて馴染み深い作品。原作がこんなに面白いと思わなかった。今現在も息子たちに「トム・ソーヤーの冒険」のアニメを見せたりしているので映像とリンクしたこともあったのかも。魅力的な登場人物や人間の心理を知り尽くしたような描写が秀逸だと感じた。当時の人々の生活やトムとハックの自由奔放さに憧れたなぁ。物語中盤での木の皮に書いたメッセージを巡るトムとポリー叔母さんとのやり取りでは感涙。インジャン・ジョーがらみは手に汗握る展開で素晴らしい。そういえばトム・ソーヤーのファミコンもやったなぁ。懐かしい。2015/11/17

Hideto-S@仮想書店 月舟書房

89
19世紀のアメリカ南部を舞台にした少年文学の古典。教条的で偏狭なムラ社会で小さな反逆を繰り返すトム・ソーヤーと友人のハックルベリー・フィン。閉塞感をはね返そうと試みる若者という設定は永遠のテーマだと思う。朴訥とした筆致で綴られる彼らの《冒険》は、やがて子ども(年齢不詳だけど)のいたずらでは済まされない局面を迎える。中学生の頃手に取った覚えがあるが、最後まで読み通せたか記憶が定かでない一冊。今回は柴田元幸さんの訳と解説に助けられた。2015/09/21

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