新潮文庫<br> ヘミングウェイ短編集 〈1〉

新潮文庫
ヘミングウェイ短編集 〈1〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 277p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784102100011
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

くみ

21
ヘミングウェイの作品を読んでると私には立ち入りできない男性の世界を垣間見させてもらってるようになる。この短編集で1番好きなのは「心の二つある大きな川」主人公が山に入り釣りをする、それだけの話なんだけれど。連作短編の中の一つで前後が割とヘビィな話だから清涼剤のように感じるのかもしれません。だけどこのタイトル!「心が二つ」あるって意味深だなぁ。一回じゃ深く読み込めなかったので繰り返しじっくり読みたいです。2018/11/14

テツ

12
世界をあるがままに捉え、見たままを描写する。内面の葛藤や心理描写ではなく外の世界に溢れ出た自らの熱情を描く。しかしそんなヘミングウェイの感性は無骨で野蛮なモノではなく繊細で触れば砕けてしまうようなガラスの様なシロモノで。繊細な優しい感受性で見つめた世界を読者の眼前にあるがままに掴み出してくる作風はハードボイルドなどという言葉で片付けられない。ヘミングウェイはヘミングウェイ。ただそれだけでしかない。少しでも良いから飲酒して読むとよりいっそう彼の世界に入り込めると思う。素晴らしい男臭い世界(他意はなし2016/07/25

やまねっと

8
洋書は難しいと思い、とっつきやすい短編集から手を出してみた。初ヘミングウェイである。この本には短編が16編収録されている。読んでいる時は暴力的でドキドキしながら読んだが、そんなに心揺さぶられるものはなかった。その中でも、「挫けぬ男」を面白く読んだ。闘牛士の気持ちや描写が優れていると思った。 世界中を舞台に描いているので、今どこらへんなのかあまり分からず読んだ。 長編に挑戦するのはちょっと怖いので、もう一つの短編集を読んでみたい。2020/08/09

kuukazoo

6
夫くんの蔵書より引っ張り出してきた。シンプルで乾いた文体。読者を突き放しているような書きぶり。男女間の会話に断絶を感じる。そして男がろくでもなくひどい(笑)。ザ・アメリカ文学。ハードボイルド小説の原型というのは確かに感じた。昔に読んだけどあまり覚えていない『誰がために鐘は鳴る』もそうだったけど、出てくる料理(ハムエッグとかパンとか)が美味しそうなのだ。こういう小説を書く人だったのか、と興味を持ったので他のも読んでみよう。2020/05/31

ドウ

6
『老人と海』が思いのほか面白かったので短編集も手に取ってみた。初期の短編16編を収めている。『心が二つある大きな川』と『挫けぬ男』が気に入ったが、私がヘミングウェイに対して面白みを感じる点が、〈自然(人間の思い通りにならないもの)と人間の荒々しい戦い〉に収束している。他のものにも魅力を感じられる時まで、この本は大切に取って置こうと思う。2018/09/23

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