新潮文庫<br> ティファニーで朝食を (改版)

新潮文庫
ティファニーで朝食を (改版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 266p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784102095010
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

修一郎

123
これから映画を観るので原作を。映画は初見かも。訳が少々古くて化学噸数とか褐色砂岩とか苦戦したけどもまぁ良し。1940年代「自由と成功を求めてニューヨークにやってくる全ての若い女性のシンボル」,男を振り回し自由奔放なホリー・ゴライトリーが全くもって魅力的だ。ホリーが忌み嫌う「いやなアカ」は共産主義のことだけじゃないらしい。カポーティがマリリン・モンローをイメージしていたというのが理解できた。でもこの後執筆したのがあの「冷血」なんだよな。映画ではこの無敵ぶりは抑え気味らしい。今から観ます。2021/03/09

アセロラ@道東民

65
このオードリー版の表紙が懐かしい(^-^)自分の本棚に並べておきたくて大学の授業で読んだこの本をあえて。ハッピーエンドの映画とはだいぶ違うストーリー。他に3本の短編が収録されていて、そのうちの『クリスマスの思い出』が好き。クリスマスが近づくと読みたくなる、素敵な物語です^^

bookkeeper

62
★★★☆☆ 再読。売れない作家の"私"が知り合ったホリーは、ニューヨークで自由奔放に生きていた。まるで獣医が拾ってくる野生動物の様に、怪我が癒えると自由を求めてふらっと彷徨い出ていってしまう…。  辺鄙な島の娼婦、年老いた囚人、クリスマスの準備をするおばちゃんなど、弱い立場にいる人への優しい視線が感じられる短編集です。計画性とか堅実さとかからは程遠い生き様の人達が愛おしいですね。しみじみ。 「ある晴れた朝、目をさまし、ティファニーで朝食を食べるようになっても、あたし自身というものは失いたくないのね」2020/04/22

びす男

50
「ある晴れた朝、目をさまし、ティファニーで朝食を食べるようになっても、あたし自身というものは失いたくないのね…」。トルーマン・カポーティによる四つの短編集。表題作は、高らかに「自由」を謳歌しながら旅を続ける女の物語。その美貌とあっぴろげな性格で周囲を虜にする(トンデモ)女と、それに振り回される男たち。なにがあっても「自分」を失わないというヒロインだが、ときどき「自由」を前に苦悩したり怖気ついたりする様子が印象的だった。「サイコロを振ってみて初めて自分の気持ちがわかるのね…」。あとで書評かきます。2014/10/07

nobi

43
当時のアメリカの暗さを抱えつつもどこか浮き立つような気分。その気分を若く奔放なホリー・ゴライトリーは一身に集めている。だから彼女の登場は清新だったはず。映画「カポーティ」のパーティのシーンが重なる。甲高い声でジョークを飛ばすベストセラー作家の周りには着飾ったゲスト達。ホリーの周りには多くの男達。華やいでいるが移ろいやすくもある。残念なのは彼女のピュアな部分が、この翻訳ではどうも…。華やかさの対極にあるのがその後の3つの短編。悩み妬み寂しさ、それら全てを濾してできたお伽話的な世界が広がって温かさに包まれる。2016/07/03

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