内容説明
精神分析の創始者フロイトは、人間の心の大部分は無意識である、とし、日常生活において抑圧を受け、無意識界におしこめられた欲求が、錯誤行為あるいは夢として現われる、と説く。本書においてフロイトは、人間真理の根源に性愛衝動をおき、夢における象徴的表現、夢における知的業績、夢の中の情動、願望充足について、などを論じ、人間の深層心理と夢の関係を興味深く展開する。
目次
6 夢の作業(承前)(夢の表現手段のいろいろ;表現可能性への顧慮;夢における象徴的表現―続・類型夢;実例―夢における計算と会話 ほか)
7夢事象の心理学(夢を忘れるということ;退行;願望充足について;夢による覚醒‐夢の機能‐不安恐怖夢 ほか)
著者等紹介
フロイト[フロイト][Freud,Sigmund]
1856~1939。モラビアのフライベルク(現チェコ)生れ。貧しいユダヤ羊毛商人の子。ウィーン大学卒業後、病院勤務、大学講師を経て、ウィーンで開業医となる。人間の心の大部分は無意識の領域であることを発見、従来の催眠治療にかわる、自由連想法による治療技術としての精神分析を確立。その理論は社会的に反発も多かったが、徐々に浸透、20世紀前半の思想界、文学等に与えた影響は測り知れない。ナチスを逃れ亡命先のロンドンで病死
高橋義孝[タカハシヨシタカ]
1913~1995。東京生れ。東大独文科卒。九大、名大等で教鞭をとる。翻訳の他、評論、随筆でも高い評価を得た。『森鴎外』(読売文学賞)等著書多数
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