新潮文庫<br> クリスマス・カロル (改版)

  • ポイントキャンペーン

新潮文庫
クリスマス・カロル (改版)

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 151p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784102030080
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やすらぎ🍀

198
人は何のために生きているのか。心は石なのか。深い霧と霜の中を彷徨う主人公。吐息は白く吹雪いている。寒さは一層募り希望さえ消え、辺り一面凍りついてしまった。葉を落とした梢から雫はゆっくりぽとりと氷柱になり、冷たく乾いた瞳をなぜか潤す。冬芽の結晶が空を舞うほどの寒さの中、3つの精霊が教えてくれた贈り物に心温まる。人への恐れはなぜ生まれるのか。今にも消えそうなほどの尊い苦しみを透き通る空から星月夜が癒す。一年で一番の明かりが街を灯すとき、すべての人にクリスマスはやってくる。夢から覚めたら皆が幸せだったらと願う✨2022/11/13

ヴェルナーの日記

93
ディケンズの『クリスマス・カロル』といえば、定番中の定番なのだが、自分の場合ディズニーのロナルド・ダックを模したスクルージーと3人のアヒルの子たちが、どうしても脳裏に浮かぶ。しかもロナルドの独特な声(たぶんヘリームとかを吸って喋っているか、電子音源を使っている?)まで、思い出されてしまう。あのダミ声は、強烈でノイズと変わらない。本書を読み始めると、頭の中にロナルドの声が、クリスマス・カロルのように響き渡ってしまうので、ちょいと読むのに苦労する。ストーリーは素晴らしいんだけど……ネェ。2014/12/30

はらぺこ

68
シーズンやから読んでみた。 自分には読み難かった。新しい訳やったら入り込めたかも。2012/12/26

はる

66
子供の頃読んだときは幽霊がとても怖かったのを憶えています。冷酷で金の亡者のような老人スクルージ。3人の幽霊たちに連れられて自分の人生の過去と未来を俯瞰して眺めているうちに、自分の愚かさに気付きます。哲学的で皮肉交じりの文章は読み難くて子供にはキツいかも。村岡花子さん訳では幽霊となっていますが、原文では「Spirit」(精霊)だそうで。そういえば「幽霊」だとちょっと違和感があったので納得。だいぶ印象が違ってきますね。2016/11/22

ひかちゅう

49
NHKの朝の連続テレビ小説で放送していた「赤毛のアン」の翻訳者でもある村岡花子さんの翻訳。表紙の絵のように美しい作品。一見、児童書風ですが、大人から子供まで年代、性別に関係なく幅広く楽しめる。ケチでクリスマスが大嫌いで拝金主義者と化したスクルージが過去の人生を振り返り、貧しいながらも心優しい人達の姿や自分の悲惨な将来の姿を元相棒の幽霊マーレイに見せられて優しさを取り戻す。クリスマスとは関係なくオススメだが、やはり特別な日のクリスマス前に再読したい。心が暖かくなり人に優しくしたくなる。とってもよいお話です。2016/12/27

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/570951
  • ご注意事項