出版社内容情報
不老不死の怪異の「死」「人魚」伝承の謎とは? 原因不明の病に倒れた「国生みの賢者」金糸雀(カナリヤ)。彼女を救うため、薬剤師・空洞淵霧瑚(うろぶちきりこ)と破鬼の巫女・御巫綺翠(みかなぎきすい)は「人魚」伝承が残る村へと赴く。そこでは金糸雀と同じ不死の力を持つ一家が次々と怪死する事件が起きていた。数百年の時を生き続けた一族は、なぜ死んだのか。賢者の病にも通じると考えた二人は調査を始めるが……。現役薬剤師が描く異世界×医療×ファンタジー、第5弾。
内容説明
原因不明の病に倒れた「国生みの賢者」金糸雀。彼女を救うため、薬剤師・空洞淵霧瑚と破鬼の巫女・御巫綺翠は「人魚」伝承が残る村へと赴く。そこでは金糸雀と同じ不死の力を持つ一家が次々と怪死する事件が起きていた。数百年の時を生き続けた一族は、なぜ死んだのか。賢者の病にも通じると考えた二人は調査を始めるが…。現役薬剤師が描く異世界×医療×ファンタジー、第5弾。
著者等紹介
紺野天龍[コンノテンリュウ]
1985(昭和60)年、東京生れ。2018(平成30)年、電撃小説大賞応募作「ウィアドの戦術師」を改稿・改題した『ゼロの戦術師』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さっちゃん
41
シリーズ第5弾。原因不明の病に倒れた金糸雀を救うため、霧瑚と綺翠は手がかりを求めて東の漁村へ旅立つ。そこでは人魚の肉を食べて不老不死となった一族に次々と不審死が起きているというが…。/謎を解いたとき真実を告げるかどうか、優しさゆえの葛藤が辛い。霧瑚が幽世に来てから何かが起こり始めた。金糸雀の病は何を引き起こすのか。月詠の狙いは。霧瑚はどうなるのか。そしてラストの言葉は何を意味するのか。大きく動き出した物語に胸騒ぎがして落ち着かない。/今回も初々しい二人にやきもき( *´艸`)ムフフ もう夫婦でいいよね。2023/11/22
よっち
28
原因不明の病に倒れた「国生みの賢者」金糸雀。彼女を救うため、薬剤師・空洞淵霧瑚と破鬼の巫女・御巫綺翠は「人魚」伝承が残る村へと赴く第五弾。金糸雀と同じ不死の力を持つ一家が次々と怪死する事件が起きていた琵国村。人魚の肉を食べたとされ、数百年の時を生き続けた一族はなぜ死んだのか。それが賢者の病にも通じると考えた二人が調査を始める展開で、考察を積み重ねた末に霧瑚の出した思いもよらなかったアプローチと結末には驚かされました。それを踏まえた最後の言葉が何を意味するのか、ここから物語がどう動くのか気になるところです。2023/10/27
confusion_regret_temptation
27
主人公が推理を尽くして難しい症例に挑むあたり、天久鷹央シリーズととても親和性がある。こちらは異世界版で、幽世と現世だったり、根源怪異やら感染怪異やらといった概念自体はとっつきにくいものの、全体的にあまり悪意がこもっていないので安心して読める。いよいよクライマックスに来た!って感じですね。次作も楽しみに読みます。2024/05/09
イシカミハサミ
17
クライマックス感も出てきた5巻。 かなり練られた構成で、 主人公が真相に気付いた経緯は未だによくわからないけれど。 ただロジックはしっかりしていて納得できる。 月詠の狙いが明らかに。2024/01/20
なたりー
8
金糸雀の病と、人魚伝承、不死の力を持つ一家の謎、いよいよ幽世の本質に迫る内容で、霧湖と綺翠の関係も深まってきて、信頼、恋愛、それだけでは語れない関係性も良い感じ。怪異という特殊設定がありつつも、医療ミステリーともいえる内容は健在で、読みやすさは抜群です。前作は、綺翠が眠ってしまっていたけれど、今回は2人の活躍が読めて、それも満足でした。次回作がすでに楽しみです2023/11/11