出版社内容情報
美しいままの少女。不老不死の謎に、挑む。かつてアイドルとして芸能活動をしていた少女、楯石希津奈。十五年以上の時を経て、彼女がまったく同じ容姿で現れたことに驚いた精神科部長の墨田淳子は、統括診断部の天久鷹央に診察を依頼する。だが、検査をしようとした矢先、父親が現れ、希津奈は連れ去られてしまう……。ミイラ化した遺体。自殺からの復活。相次ぐ不可思議な現象の真実は? 現役医師が描く医療ミステリー!
内容説明
かつてアイドルとして芸能活動をしていた少女、楯石希津奈。十五年以上の時を経て、彼女がまったく同じ容姿で現れたことに驚いた精神科部長の墨田淳子は、統括診断部の天久鷹央に診察を依頼する。だが、検査をしようとした矢先、父親が現れ、希津奈は連れ去られてしまう…。ミイラ化した遺体。自殺からの復活。相次ぐ不可思議な現象の真実とは?現役医師が描く医療ミステリー!
著者等紹介
知念実希人[チネンミキト]
1978(昭和53)年、沖縄県生れ。東京慈恵会医科大学卒業。2004(平成16)年から医師として勤務。’11年、「レゾン・デートル」で島田荘司選ばらのまち福山ミステリー文学新人賞を受賞。’12年、同作を『誰がための刃』と改題し、デビュー。’18年、『崩れる脳を抱きしめて』で広島本大賞、沖縄書店大賞を受賞。同作で本屋大賞にノミネートされる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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hiro
150
今回も長編の事件カルテ。統括診断部のメンバーとなった鴻ノ池も加わり、完全に夫婦漫才コンビからトリオ漫才にグレードアップしていた。さらに成瀬、桜井の二人の刑事を加えた五人の特徴を生かして、ワンチームとして事件を解決したように見えた。今回の謎は医療ミステリーとしては究極の不老不死がテーマだったが、もちろんいつものように医師でも知らないような病名がでてきて、読者が謎を完全に解き明かすのは無理だが、もちろん十分楽しめた。『十字架のカルテ』の影山医師も登場し、あの桜宮サーガに対抗できる新サーガの完成も間近だろうか。2021/09/09
金吾
138
○今回も謎がどのように解明されていくのかが、わからないまま読み進みました。面白かったですし、天久先生がどんどん人情味をましてきているのも良かったです。2023/09/28
aoringo
116
パニック状態で運ばれてきた美少女。だが年齢は32歳だという。彼女は老いることなく永遠に15歳の姿のまま生きることができる、そんな不可解な謎に鷹央は挑む。医療用語がたくさん出てくるのに不思議と難解ではなく読みやすいのもこのシリーズの良いところ。肝心の内容はというと...そんなことってあるの?!という驚きの連続。全く先の読めない展開で面白かったー。エピローグの鷹央の台詞が良かったなあ。2021/09/05
星野流人
104
かつてアイドルとして活動していた、16年の時を経て一切歳をとっていないという不老不死の少女の物語です。今回のエピソードでは鴻ノ池が本格的に統括診断部レギュラーメンバー入りし、桜井や成瀬といった警察組も序盤から鷹央たちと共同戦線を張るなど、オールスターがっぷり四つでの捜査が楽しめました。ついに鴻ノ池が鷹央の無茶ぶりの毒牙にかかるなど、楽しいエピソードも盛りだくさん。事件の謎を解き明かしてからさらにもう一山があり、最後までハラハラさせられます。2021/09/06
ひこうき雲
97
「不老不死の少女」と「死者の復活」。「狂気の愛」と「金儲け」…誰も彼もが欲まみれ! ミステリー&タカタカペアの絶妙なやりとりが好みで、毎回新作を楽しみにしています。その中でもこの作品、最後までハラハラドキドキさせられて、シリーズ最高傑作では!ところで小鳥遊先生、もう少しでこの病院離れるんじゃなかったっけ?2022/03/27