新潮文庫<br> 決定版 私の田中角栄日記 (決定版)

電子版価格
¥572
  • 電書あり
  • ポイントキャンペーン

新潮文庫
決定版 私の田中角栄日記 (決定版)

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 276p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101486314
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0131

内容説明

17歳の冬、郷里の柏崎で田中角栄に出会い、偶然の再会を経て秘書になった著者。以後、彼女は越山会など政治団体の統括責任者として三十余年にわたって田中を支え続け、行動的で人情厚く絶大な人気を誇った元首相の栄光と挫折を、目の当たりにした。死後7年を経てなお、その評価が論議される「平民宰相」の素顔に迫った鎮魂の回想録。単行本に大幅な加筆を施した、決定版の角栄評伝。

目次

第1部 二人三脚(総理の座;母の命日に来た男;木造議員会館の日々;大蔵大臣室での決意;「権力」に群がる人々)
第2部 波乱万丈(サンクレメンテ;周恩来とブレジネフ;金脈報道;田中逮捕の日)
第3部 落花流水(検事調書;「闇将軍」と「女王」;クーデター;人情紙風船;政治家の真価)

著者等紹介

佐藤昭子[サトウアキコ]
新潟県柏崎市生れ。新潟県立柏崎高等女学校卒。東京女子専門学校中退。1952(昭和27)年より田中角栄秘書となり、その後、越山会を始めとする政治団体、関係事務所の統括責任者として活躍。現在は「政経調査会」を主宰し、田中政治の継承に尽力する
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゴンゾウ@新潮部

88
政治家田中角栄を公私にわたり支え続けた佐藤昭さんの回想録。確かに角栄氏の側近の話なので全てを真に受けることはできないが、 紛れもなく戦後の大政治家に間違いないと思った。2018/06/15

うさみみ

10
家にあったので読んでみました。 田中角栄の秘書(愛人)視点から日記仕立てで田中角栄の動向が書かれています。 歴史としての出来事の裏話が書かれている点は面白いです。 ただ、ところどころで自分が愛人としていかに寵愛を受けていたか、いかに秘書として出来るかと自画自賛的なのが、どうかと思いました。 時代的に妾は普通だったのかもしれませんが、現代人の私としては腑に落ちないです。2020/06/13

risako

5
政治家・田中角栄を一番そばで見守っていた秘書、佐藤昭子さんによる角栄伝。角栄が公立小学校の教育こそ大事という信念のもと、公立小・中教員の給与を上げる法律を作ったこと、ロッキード社からの賄賂は絶対にもらっていないと昭子さんに断言したこと、角栄が天然資源に恵まれない日本のために「資源外交」を展開したことがアメリカの石油資本の“虎の尾”を踏むことになり、のちのロッキード事件につながったという説があること、日本の総理大臣が外国の企業から賄賂をもらっていたとなれば国の恥であり、2021/03/26

TomohikoYoshida

5
ロッキード事件から、田中角栄の周囲の裏切りが続く。 結局、政治家は権力闘争に明け暮れるのだろうか。 田中角栄は御人好しで、頼まれると断われないという弱い部分があったらしい。それが付け込まれる原因になったようだ。 高名な政治家の皆さんの意地汚ないところを赤裸々に記している。たとえそれを知っていたとしても、普通の人にはなかなかここまで書けない。よほどの覚悟であろう。2016/07/26

unpyou

4
土建屋の社長から立候補した最初期の田中角栄の秘書となり角栄を支え続け「淋しき越山会の女王」と呼ばれた佐藤昭による回想録。面白いのは夫と離婚し同郷の角栄の秘書になった出会いの頃から、総裁選辺りまでのエピソードで、同じ柏崎の出身である著者からのいわば越後目線に漂う土着感が、角栄との思い出をビビッドなものにしている。体験に基づく回想録であるぶんロッキードへの反論は主観的で説得性低。田中派の政治家たちによる新党ブームと政界再編が末尾に描かれ、嘆息と共に角栄の歴史的評価はこれからと結ばれるが、正にその通りだろう。2017/05/20

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/160169
  • ご注意事項