内容説明
極楽って本当にあるの?あるとすればどんな所なの?どうすればそこに行けるの?仏典に描かれた極楽のすべてを愛宕念仏寺住職の著者がイラスト満載で分かりやすく解説。この世にいながら極楽の世界を知る方法「十六観想」、極楽という世界を創った「四十八の大願」、極楽を描いた曼荼羅図の秘密など、「極楽」をテーマに仏教思想の根本をやさしく読み解いた絶好の仏教入門書。
目次
序章 「極楽はある!」
1章 極楽浄土の情景
2章 極楽はどうして築いたか
3章 西方とはどこか
4章 往生、魂はどこへ
5章 宗派別、あの世はどう迎えてくれる
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まめの助
1
★★★☆☆仏教における極楽を解説した本。イラストがほんわかしていて、いい味を出している。読みやすい文章なのに、勉強不足な私の頭には入ってこず。また日を置いて再読したい。2016/11/18
上田哲司
1
東京芸大の彫刻科を卒業後、国宝修理所で千数百体の仏像を修復し、37才で得度、京都の天台宗の住職になった著者による、とてもわかりやすい極楽観光案内です。『極楽はあると信じなきゃ』、そのために【十六観想】や【曼荼羅】の解説がなされます。法蔵菩薩が【四十八の大願】をされ、すでに阿弥陀如来になっておられるのだから極楽浄土は必ずあり、死んだらみんなそこに戻って行きます。愛くるしい仏様の絵が満載で、読んでいるだけで心がおだやかになる本です。今ちょうど春の彼岸で、明日は中日さんです。真西に日が沈み、西方浄土が現れます。2013/03/19
姉勤
0
極楽というテーマから、浄土三部経を基にして阿弥陀信仰を平易な文とやわらかいイラストで解く。読んでいるとぬっくりしてくる。唯一、賽の河原地蔵和讃は子供がいない身でも子供らが本当に哀れで切なくなる。終盤に日本の主なの宗派の特徴も簡切に紹介している。死後の事は死んでみないと判らないので、本書の通りゴージャスでキラキラな仏国土ということにしておく。2012/10/18