内容説明
同時通訳者の頭の中って、一体どうなっているんだろう?異文化の摩擦点である同時通訳の現場は緊張に次ぐ緊張の連続。思わぬ事態が出来する。いかにピンチを切り抜け、とっさの機転をきかせるか。日本のロシア語通訳では史上最強と謳われる米原女史が、珍談・奇談、失敗談を交えつつ、同時通訳の内幕を初公開!「通訳」を徹底的に分析し、言語そのものの本質にも迫る、爆笑の大研究。
目次
第1章 通訳翻訳は同じ穴の狢か―通訳と翻訳に共通する三大特徴(通訳=売春婦論、もう一つの根拠;異なる言語の出会いに欠かせぬ存在 ほか)
第2章 狸と狢以上の違い―通訳と翻訳の間に横たわる巨大な溝(耳から聞き、口で伝えるということ;時間よ、止まれ! ほか)
第3章 不実な美女か貞淑な醜女か(美しさに惑わされるな;貞淑すぎるのも罪つくり ほか)
第4章 初めに文脈ありき(文脈の裏切り;ターヘル・アナトミアは文脈が頼り ほか)
第5章 コミュニケーションという名の神に仕えて(師匠の目にも涙;方言まで訳すか、訛りまで訳すか ほか)
著者等紹介
米原万里[ヨネハラマリ]
1950‐2006。東京生れ。エッセイスト、作家、元ロシア語同時通訳。東京外国語大学卒。東京大学大学院修士課程修了。1992(平成4)年、テレビの同時通訳により正確で迅速な報道に貢献したとして日本女性放送者懇談会賞を受賞。’95年、通訳を論じた『不実な美女か貞淑な醜女か』で読売文学賞、’97年『魔女の1ダース 正義と常識に冷や水を浴びせる13章』で講談社エッセイ賞、2002年『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』で大宅壮一ノンフィクション賞、’03年『オリガ・モリソヴナの反語法』でBunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞。日本ペンクラブ常務理事、ロシア語通訳協会会長を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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