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新潮文庫
考えない人

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  • サイズ 文庫判/ページ数 334p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101463254
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

見舞いにウクレレを持っていく者、行き先を考えずに走り出すタクシー。巷に溢れる「考えない」人々の行状を綴る超脱力エッセイ。

見舞い品としてウクレレを持参する人、テレビで健康にいいと紹介されると納豆が売りきれる謎、大仏を見たときに思わずつぶやく「でかいな」のひと言、行き先を知らずに走り出すタクシー運転手――。巷に溢れる「考えない人たち」の行状を描く「考えない」ほか、「ぎりぎりの人」が思わず口にする言葉を考察した「がけっぷちからの言葉」など、読む方も思いきり力が抜けるエッセイ集。

内容説明

見舞い品としてウクレレを持参する人、テレビで健康にいいと紹介されると納豆が売りきれる謎、大仏を見たときに思わずつぶやく「でかいな」のひと言、行き先を知らずに走り出すタクシー運転手―。巷に溢れる「考えない人たち」の行状を描く「考えない」ほか、「ぎりぎりの人」が思わず口にする言葉を考察した「がけっぷちからの言葉」など、読む方も思いきり力が抜けるエッセイ集。

目次

がけっぷちからの言葉(うわー;佐藤さん、やってます ほか)
考えない(なにも考えずに船に乗る;これ、京都じゃないのか ほか)
今月の書き出し(文頭の「心構え」;心が熱くなる ほか)
プログレッシブ人生と、自己責任(プログレッシブ人生(音楽が消えた夏;カーディガンの季節;カーディガンを着る悪党)
ダメなコピー ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

*すずらん*

57
考えない。即ち 無。これは難しい。どうしたって、何かしらを思ってしまう。作中 そんな神業をいかんなく発揮してくれている人達が紹介されており、私は感服致しました。人は考えないと、裸になる事も知りました。考えない行動は確かに人をびっくりさせますが、何故だか不快に感じない。一山超えて、笑ってしまう。いや爆笑。私も試してみようとしましたが、やっぱり寒いから裸にはなりたくない。事例通りお酒の力を借りてみようと思ったら、私は下戸だった。ぅーむ、まだまだ修行が足らんな。本作を読んで、考えない事は美学であると思った。2013/11/15

アキ・ラメーテ@家捨亭半為飯

44
色々な雑誌連載を一冊にまとめたエッセイ集。中でも、雑誌『考える人』に連載されていた『考えない人』たちのエッセイがおもしろかった。入院の見舞いにウクレレを持ってくる人の考えてなさがすごい!しりあがり寿さんの絵も宮沢さんの文章にピッタリでいい具合にこちらを脱力させてくれる。『カーディガンを着る悪党』と『ダメなコピー』も好き。2016/08/17

saga

34
【古書】脱力系の著者だから古書を探してまで購入。実話系は、それが事実だっただけに面白い。しかし、著者の想像上の「考えない」は、それ自体が「考えているだろう!」と突っ込みたくなるほど引いてしまう。文庫版あとがきも然り。2016/10/05

メタボン

24
☆☆☆☆ 宮沢節炸裂。脱力エッセイと言われているが、なかなに洞察力のある視点が素晴らしい。「がけっぷちからの言葉」「考えない」「今月の書き出し」「プログレッシブ人生と、自己責任」の4つのパートに分かれている。2017/08/03

ぜんこう

21
何も考えずに読書したかったので再読。 本書に書かれている一節が全てかも(初読とほぼ同じ感想やけど)→「考えない」のも、考えものである。2019/10/17

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