新潮文庫<br> 風は山河より〈第3巻〉

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新潮文庫
風は山河より〈第3巻〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 316p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101444536
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

織田信秀は、美濃の斎藤に大敗するも依然として巨大な力を誇っていた。安祥城を織田の配下から取り戻したい広忠は兵を出すが敗走、内訌が止まず、今川義元に助力を求める。嗣子、竹千代を人質として駿府に差し出すことを決めるが、道中、戸田正直の陰謀に巻き込まれてしまう。三河の混乱を傍観していた義元は、ついに太原崇孚雪斎を送り出す。武将たちの思惑が錯綜する第三巻。

著者等紹介

宮城谷昌光[ミヤギタニマサミツ]
1945(昭和20)年、愛知県生れ。早稲田大学第一文学部英文科卒。出版社勤務等を経て’91(平成3)年、『天空の舟』で新田次郎文学賞を、『夏姫春秋』で直木賞を受賞。’93年、『重耳』で芸術選奨文部大臣賞受賞。2000年、司馬遼太郎賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

58
第3巻では、かなり動きが急となり、様々な人物が入れ代わり立ち代わり登場してくるので名前を頭に入れるのが大変です。美濃や尾張での斎藤と織田家の確執、あるいは松平家も今川を頼みとし竹千代を人質に、菅沼家も代替わりとなっていきます。この時代の三河を中心とした物語はあまりないので楽しめます。2015/07/25

わたなべよしお

15
 信長が生まれ、家康も誕生。やっと、なんとなく知っている歴史が始まりました。家康(竹千代)は、こういう経緯で織田家の人質になったんでしたか。これから、さらに面白くなりそうです。2020/06/29

YONDA

14
岡崎松平家の衰退甚だしく、雪斎が出陣するも広忠の前途に道は開かず。道を求めて竹千代を駿府に送るが、戸田家に掠奪され尾張の信秀の元へ。そして野田菅沼家では不春が旅立つ。織田につくか今川につくか、岡崎松平家の道はどちらに…。桶狭間はまだまだ先の出来事。2017/08/30

ほうすう

13
徳川家康登場前夜ともいうべきか、ようやく父広忠の時代。今川や織田といった勢力に翻弄される三河の悲しさが描かれている。一方で勢力の小ささや不遇さもあることながら広忠がやや凡将気味に描かれている。小説として見た場合、視点が松平や菅沼と散ってしまっていることや説明が多すぎてどうにも話に入っていきづらく。三巻読了時では宮城谷先生、中国史はともかく日本史はいまいちぱっとしないなあという印象。2020/01/26

只三郎

10
第3巻は松平広忠に、後の家康(竹千代)が誕生する。明るい兆しが見え、広忠も君主としての成長も見せるが、織田の圧力により、未だ苦境から脱することができず、広忠は遂に今川に頼る決意を固める。 戦国の世を生き抜くことの辛さが身に沁みる。広忠は暗愚ではないと思うが、性格が素直過ぎている気がする。2023/03/31

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