新潮文庫<br> 風は山河より〈第1巻〉

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新潮文庫
風は山河より〈第1巻〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 355p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101444512
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

戦国前夜の奥三河。瞬く間に西三河を支配した松平清康の驍名を聞いた町田城城主・菅沼新八郎定則は、帰属していた今川家を離れる決心をする。清康が卓越した戦術と情義の心で勢力を広げる中、新八郎は戦での働きが認められはじめる。一方、綾という女との出会いから、川原で拾った童子・四郎の出自とその周囲の陰謀が明らかになっていく。知られざる英傑たちの活躍を描く歴史巨編。

著者等紹介

宮城谷昌光[ミヤギタニマサミツ]
1945(昭和20)年、愛知県生れ。早稲田大学第一文学部英文科卒。出版社勤務等を経て’91(平成3)年、『天空の舟』で新田次郎文学賞を、『夏姫春秋』で直木賞を受賞。’93年、『重耳』で芸術選奨文部大臣賞受賞。2000年、司馬遼太郎賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

81
この6巻ものを読み始めました。この主人公も「三河記」を読み込んでこのような主人公を探し出したのだろうと思います。ほとんど知られていない主人公だと思います。どこかで名前だけは出てくるのかもしれませんが、菅沼新八郎定則という人物を若い頃から鮮やかに書いておられます。このときに調べたお城などが後の「古城の風景」のシリーズに直結したようですね。楽しみに読んでいます。2015/07/22

わたなべよしお

20
 NHK大河ドラマがお休みということもあり、信長台頭前後のことを知りたくなって、読み始めた。第1巻は家康の祖父の時代の話です。宮城谷さんはわりと好きで、この本もなかなか面白い。けれども、どうも主人公らが人生やら天命やらに思いを致すことが多すぎる、登場人物や登場しない人物たちの出自、来歴のも多くの筆を費やしていて、どうもリズムご悪い。まぁ、愚痴ですかね、私の。2020/06/28

YONDA

19
三河国衆の物語。時代は家康の祖父・清康が台頭してきた頃。野田富永家当主・菅沼新八郎は、今川から離れ旭日の勢いの清康に着くがその行く末は!有名どころの武将達の祖父や父達が物語で激しく動き回る様は何か新鮮です。国衆の物語は生き抜くための姿が熱く眩しい。2017/08/04

しーふぉ

17
徳川家康の祖父の時代の菅沼家の物語。浜名湖に来ているタイミングで再読。2021/12/10

ほうすう

10
三河の国衆、菅沼氏が主人公というだけでもマニアックなのに、時代も享禄の頃、家康の祖父・松平清康が活躍する時代。この時代を描いてくださるだけでも貴重でありがたい。ただ少々それぞれの国衆の一族が入り組みすぎていることや説明の文章が多いために小説的には読みにくさも感じる。それからこの時代の足利将軍観にはいささか同意しかねるところはあった。とはいうもののここから物語がどう進展していくのか楽しみに読んでいきたい。2019/12/30

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