内容説明
晏弱は死んだ。斉は偉大なる英傑を失った。幼少よりその天才を発揮した息子晏嬰は古礼にしたがって三年に及ぶ篤い服喪に入った。斉は周王朝の意志を奉じて魯の攻略を繰り返す。魯は援軍をもとめ、晋傘下の十二か国の大連合軍が魯のために集結した。襲いかかる連合軍の怒濤の駆塵。軍師も軍略もない斉軍は連合軍の猛攻をどう凌ごうというのか…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あさひ@WAKABA NO MIDORI TO...
104
晏弱の死を受けて、ここからは子の晏嬰が主役といった感じ。第三巻では、斉の国の君主の横暴を家臣の誰一人として諌めることのできない中、自分の信念のままに振る舞う晏嬰はいよいよ家を追われることになる。果たして天はそれを赦すのか。いよいよ最終の第四巻へ!2020/06/06
NAO
56
晏弱が亡くなり服喪に入る晏嬰。この巻で晏嬰は特別に目立つことはないが、斉のごたごたが晏嬰の服喪中であったたというのは、晏嬰がそのごたごたに巻き込まれることがないようにとの天の意志か。それでも、誰はばかることのない晏嬰の公明正大さが見えてきており、最終巻が楽しみ。 2022/09/14
KAZOO
52
父親をなくした晏嬰は3年間の喪に服します。晏嬰にとっては少し小康状態となりますが斉が晋旗下の連合軍に攻められようとも初志を貫徹します。その後正論を主張して大夫の地位を追われたりして隠居しますが、また中央で活躍する場を与えられるのでしょう。2015/03/12
キジネコ
36
「冰月だな」の言葉を遺して晏弱が逝く。その意は?倚盧を結び喪に服し亡父と語る晏嬰に代わって3巻の主は、妖刀の凄み、辣腕の宰相崔杼と後宮の寺人夙沙衛の暗闘、欲望の深さと周到さに勝る謀略の天才崔杼が勝ち取ったものは余りに切なく悲しい・・・「勇気とは己の正しさを貫いてゆく力」「己を信じるという事は畢竟他人を信じ抜く、ということだ」読む度に心に響く言葉がある。その時の心境が見えるものを選ぶ、とも云えるが、この人の本には「導き」を感じる。何度読み返しても、常に新鮮な喜びと高揚があり、心が元気になります。座右の書。2013/11/08
とも
30
晏弱が死に、斉は国を支える屋台骨を失った。晋を相手に敗戦が続き霊公は敗戦の君に。大事を成すに霊公は悪い意味で優しすぎたか。追い風が吹いていた斉にまた逆風が。霊公亡き後の斉の跡目争いに各人の思惑、欲望が錯綜し霊公の跡目を継いだ荘公の駄目っぷりに辟易し、駄目っぷりにビシビシ諫言を諭す晏嬰にドキドキする。イエスマンで周囲を固めた君主に上がり目はないか。 個人的には崔杼頑張れと肩入れしてる。嫁を寝取られてる場合やないぞと。2019/12/25