新潮文庫<br> 土俵の修羅

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新潮文庫
土俵の修羅

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  • サイズ 文庫判/ページ数 346p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101430010
  • NDC分類 788.1
  • Cコード C0175

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヨーイチ

33
プロレス命の時代があり、歌舞伎は昔から好きで勉強もそれなりに、自然と江戸文化とか民俗学とか芸能論も視野に入る、こう並べてみると「相撲好き」も当然ということになる。但しファンと名乗るには抵抗がある。研究者はいざ知らず、入門書の類は沢山あったと思うが、著者の描く相撲界はそんな自分にピタリとハマる、相性が良いのだろう。昭和の書物なので昔を知らない人にはちょっと辛いかも。日馬富士引退問題とかの世相は全く視野に入れず(目を塞いで)言うと「大昔の、身分制度の外側・大飯食らいのゲットーとか乱暴者の世界とか」 続く2017/12/11

のびすけ

24
充実の一冊。良書。常陸山の時代から千代の富士の時代までの大相撲の表と裏を存分に描く。名力士たちの入門までのエピソードに始まり、各時代のライバル列伝、豪傑と女将さんの物語、八百長のあれこれ、部屋継承のお家騒動など盛り沢山。中でも、横綱玉錦の武勇伝はやっぱり面白い。戦後の大相撲を支えた横綱羽黒山は人格者かと思ったら、意外とハラ黒で嫌なヤツだった。二子山親方(初代若乃花)による貴ノ花へのシゴキと、高砂親方(前田山)による東富士へのリンチが尋常ではない。今だと完全にアウトです。どのエピソードも興味深く面白かった。2021/01/11

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