新潮文庫<br> 闇に消えた怪人―グリコ・森永事件の真相

新潮文庫
闇に消えた怪人―グリコ・森永事件の真相

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 469p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101426211
  • NDC分類 368.6
  • Cコード C0195

内容説明

平成12年2月13日、最終時効成立!江崎グリコ社長誘拐事件に端を発した、一連のグリコ・森永事件。発生から16年、ついに最後の時効がやってきた。捜査線上に浮かんでは消えていった、元警察官、韓国コネクション…、そしてキツネ目の男。「かい人21面相」の正体は?完全犯罪への道のりは?文庫化にあたり「時効に捧ぐ」を新たに収録。大幅加筆、新事実満載の増補決定版。

目次

第1章 敗北
第2章 原点
第3章 怨念
第4章 嘲笑
第5章 疑惑
第6章 報復
第7章 否認
第8章 禁忌
第9章 正体
エピローグ―手紙
時効に捧ぐ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hatayan

43
2000年刊。1984年から85年にかけて発生、迷宮入りした「グリコ・森永事件」の真相に肉迫しようとした記録。犯行の動機や原因として、企業内部の怨恨、韓国とのコネクション、左翼活動家の暗躍、警察官内部の犯行、被差別部落の圧力などを提示するも、いずれも関係者の口が堅いなど決め手に欠け疑惑にとどまります。 警察への捜査には終始消極的で情報を内部で抱え込んだグリコ、脅迫を受けていることを積極的に公表して世論を味方につけた森永との対照的な対応。危機管理のあり方として、今読み返すと身につまされるところを感じました。2019/09/08

テツ

27
年齢的に全く記憶にない事件だけれどこの手の未解決事件の記事を読むのが好きなので概要は知っていたグリコ森永事件。モチーフにした小説を最近連続で読んだのでその流れで手にしました。おそらく未来永劫真相が開示されることはない未解決事件故に、事件にまつわる物語やグリコという会社の裏側を幻視し(事実も多分に含まれてはいるのだろうけれど)推理することに熱が入るんだろうな。こんな大掛かりな事件をやり遂げた犯人グループがその後どんな人生を歩んだのか知りたくなる。2018/06/06

緋莢

19
昭和59年3月。江崎グリコ社長が何者かに誘拐される。その後、江崎社長は自ら監禁場所から脱出し、保護されるも、連続放火、食品への毒物混入の示唆する脅迫状が相次ぐ。犯人は「かい人21面相」を名乗り、マスコミへも挑戦状を送る。世間を大きく騒がせ、警察も大量の人員を投入し、捜査を行うも犯人逮捕には至らなかった。「キツネ目の男」として似顔絵が公開された男など「かい人21面相」の正体は?事件当時から取材を続けた著者が、真相に迫る。 2016/12/11

クボタ

18
再読。17年程前に購入し読んだものだが、最近本の整理をしていて発見。「罪の声」「レディ・ジョーカー」を読んで興味が増したので読んでみた。再読だが全く読んだ記憶が読みがえらなかった。初読の感じで読めたのは良かったとも言える。当時の記憶が蘇り、ふざけた犯人だと思っていたが、したたかな人物だったのだろう。 この中に書いてあるが、グリコ事件と森永他の事件は主犯者が代わったのが事実の様に思える。真相が知りたい。2017/07/11

rakim

14
「事実は小説より奇なり」というけれど小説より複雑で奇怪で闇が深い…と読み応え十分。NHKの番組を見て購入してあった一冊。去年時効になったのね・・本当に闇に消えてしまったのでしょうか。2013/02/23

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/561547
  • ご注意事項