新潮文庫<br> 香港旅の雑学ノート

新潮文庫
香港旅の雑学ノート

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  • サイズ 文庫判/ページ数 336p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101412016
  • NDC分類 292.239

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HIRO1970

99
⭐️⭐️⭐️長い間、読みたい本にしていました。古本屋で見つけて漸く手に取る事が出来ました。79年初出の作品で85年に文庫化した際の物です。私にとっても返還前の香港はかなり縁があり、20代時は旅行の出発拠点としていた時期もありました。(たぶん20回ぐらいは訪問しています)本作は70年代末の香港を切り取った作品ですが、中国語が余り得意ではない著者がかなり頑張った現地の実情には一読の価値がありました。最近足が遠のいているので、また訪れて変化を楽しみたいと思いました。この本は今の若い人には古すぎるかな。2015/11/19

まーくん

82
もはや昔日の香港の一面を切り取った歴史文献。中国に回収され一国二制度のもと苦悶する香港の、かつての”借り物の時間、借り物の土地”に築かれた文化に浸る。40年前、まさに沢木耕太郎「深夜特急」の香港。横に大きくはみ出た看板が通りの空を覆い尽くすエネルギッシュな香港。自由放任の英植民地政策。あがりさえ頂ければ、後は勝手にどうぞ。小ライオン(総督)がドラゴン(中国)から掠め取った真珠(香港)を大ライオン(英国)に捧げる図柄の’59年制定の紋章は、まだ西洋人が幅を利かし、中国人は背景に過ぎない映画「慕情」の時代だ。2020/10/25

KF

9
一日で読み切りました。 初版は1979年、昭和54年ですよ。 まだ英領香港が支那に奪われる事を想像する事すら非現実的だった時期ですね。 それでも世界史で新界以北は時限協定だった事は習いましたね。 結果的に九龍も香港島も周辺諸島も全て英領ではなくなってしまったわけですね。 初めて読んだのが80年代後半だったと思います。 もっと面白く感じた記憶が有りましたが時代背景の変異も有り期待していた程は楽しめませんでした。あの時代から英領のままであったらもっと楽しめたんだろう、と思いました。 香港世界も読み直すかな。2021/12/21

ooooo0000ooo

4
返還前の香港の風俗が書かれた本。看板、道の名前、人の衣服、飲み食い等々。何しろ幅広い。中華圏における色の良し悪しなども載っていて、町の中華屋が何故あの色の看板を出しているのか少し分かった。 個人的には英語からの翻訳が、意訳、音訳、全く無関係に訳しているなど、一貫性がなく無茶苦茶なのが面白かった。慣れればどうにかなるんだろうか。 当時はイギリスと中国の文化が交じり合いカオスだったようだが、現在はパワーのある都市になっている。何でも飲み込んでしまう強さかなと思った。2020/01/06

えいた5

4
中国へ返還前の香港を描いた生活ガイド。出版された当時は恐らく、拍手もののスーパーガイドだったと思える。8月に香港に行って、本に書かれていたいくつかを確認できれば良いと思う。なお、考えてみればあり得ると思えたが、日本の軍靴が響いていた時が香港にもあるとのこと。2014/06/21

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