新潮文庫
真相はこれだ!―「昭和」8大事件を撃つ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 294p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101411217
  • NDC分類 210.76
  • Cコード C0121

内容説明

「本当のことを話しておきたい、せめて死ぬ前に」時間の壁に阻まれた取材の中で辿り付いた人物が、その重い口を初めて開く―。三億円事件、美智子皇后失声症、和田心臓移植…、「昭和」に置き去りにされていた怪事件の闇が、今ようやく明らかに。息を呑む戦慄の新証言、埋もれていた新資料、そして炙り出される新事実。日本人が翻弄された「時代」の核心を穿つ、ハードノンフィクション。

目次

1 美智子皇后「失声症」の真相
2 府中「3億円事件」で誤認逮捕された男の悲劇
3 丸山ワクチンはなぜ「認可」されなかったのか
4 美空ひばりが「紅白」から消えた日
5 発案者不明?!「成田空港」最大のミステリー
6 疑惑の「和田心臓移植」33年後の新証言
7 潜水艦「なだしお」東京湾衝突事件で隠されていた「無謀運転」
8 世紀の対決「猪木・アリ戦」の裏ルール

著者等紹介

祝康成[イワイヤスナリ]
1960(昭和35)年、鹿児島県生れ。週刊誌記者を経て、フリーに。事件ノンフィクションを中心に活躍。永瀬隼介名義で小説も執筆
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

金吾

24
華族、医学会、マスコミ、官僚等既得権益を守ろうとする勢力の強さを感じます。美智子皇后、3億円事件、丸山ワクチンが面白かったです。2021/09/27

Nobu A

9
地球観測衛星によるモニタリングや街中至る所に設置された防犯監視カメラ、ドライブレコーダー搭載車、誰もが持つICレコーダー機能付きスマホ等は現代の監視社会を象徴。証明能力が格段に落ちる昭和時代に起きた謎に包まれた8つの事件をジャーナリスト・祝康成(永瀬隼介)が夥しい数の資料を紐解き、当時の何人もの関係者に聞き込み、改めて検証。「もう時効だから」「死ぬ前に本当のことを」「あの人も死んだし、そろそろ」と口を開かせ、足で稼いだ取材と上手に纏めあげ、再び脚光を浴びる8つの怪事件。ノンフィクションならではの興味深さ。2018/03/16

雲をみるひと

6
昭和の有名事件が対象のノンフィクション。事件の記憶が今より生々しい2001年の作品。扱っているのは、有名事件ばかりで今もこれらの事件を対象としたノンフィクションは出版されるが、生存していた関係者へのインタビューを交えている本作品は迫力がある。ちなみに扱っている8つの事件で当方がリアルタイムを知っているのはなだしお事件のみだった。2018/06/11

いたち野郎

2
昭和8大事件を挙げよ、と言われればなかなかここに収録された8本てのは出ないと思いますが(3億円事件、成田はでかいか)、とはいえある事象の転換にあるのだ、という筋書きが各話にありまして、なんだか説得力を持ってくるんですね。それでいてサラッと読める。あとがきにもありますが日本初の心臓移植は何とも恐るべきもので、小説やマンガでネタにされる日本医療界の権威闘争が現実のものであることを見せつけます。美空ひばりの、戦後芸能界とヤクザの癒着、という昭和的な世俗も見逃せない。2016/03/17

たなカツ

2
普通は表向きの情報しか知るすべがないがこのような本で真相を知ることができありがたい。本来は正しい情報が伝わるのが良いのだが・・・2014/09/03

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