内容説明
夜明けに起きて川に行く。雨がやみ、靄は晴れ、土手の水の中に隠れていたウグイを10匹も押さえて捕る。こんな朝メシ前の小さな冒険も悪くない―。南国の豊饒さを誇る川内川から初夏の四万十川へ、時間がゆったり流れるユーコン川から澄み切ったモンゴルの川へ。居を移した日和佐で川遊び三昧。アウトドアの楽しみを満喫するためのエッセイ。
目次
第1章 北薩の暖流(南国の川;川内川のボタテ漁 ほか)
第2章 ユーコンの川旅(テズリン川(前編)
テズリン川(後編))
第3章 日和佐へ(浮き球野球と薩摩軍;リバーキーパー ほか)
第4章 世界の川、日本の川(夜ボリ;火振り漁と彼岸花 ほか)
著者等紹介
野田知佑[ノダトモスケ]
1938(昭和13)年、熊本県生れ。早稲田大学英文科卒業。雑誌記者を経てエッセイストに。日本におけるツーリング・カヌーイストの草分けで、ユーコン川、マッケンジー川などを漕破する一方、河川改修、ダム開発をおしすすめる国土交通省の蛮行を告発し続けている
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感想・レビュー
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サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥
63
カヌーイスト野田氏のエッセイ。最近は川遊びが子供たちの身近な遊びでなくなってしまいましたね。子供の頃はタモ網もって、ウグイやオイカワをすくいに行ったものです。幸いわが田舎町はまだちょっと車を走らせると清らかな流れと、遊べる川が残っています。子供が小さい頃、週末になるとよく出かけたことを思い出しました。★★★★
たーくん
3
野田さんの生活は憧れのスローライフだ。 2008/11/05
Anaje
1
アウトドア力に乏しい自分は読むだけ。2016/12/08
たか。
0
去年の四万十川を見に行ったことを思い出す。関東の川に比べたら凄くきれいだなって思ったんだけど、昔はもっときれいだったんですね。その頃を知っている野田さん達が羨ましい。2012/02/14
うな
0
会社の往復に疲れた時、読んでほしい。子供たちにもぜひ読んでほしい。美しい自然の中でなんと人間は解放されることか。独特の語り口が自然が与えてくれるものの素晴らしさを実感をもって感じさせてくれる。土木行政関係者に是非手に取ってもらいたい。2011/07/04