新潮文庫<br> カヌーで来た男

新潮文庫
カヌーで来た男

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  • サイズ 文庫判/ページ数 211p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101410067
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0172

内容説明

朝起きたらまず水に飛びこみ、川をのんびり下る。本を読み、鳥のさえずりに聞き惚れ、鹿や兎に散歩を誘われる。魚を手でつかみ、焚火をして、酒を飲む。さて、今夜は満月だからカヌーを漕ぎ出そうか―世界中を旅するカヌーイストの野田知佑と作家の片岡義男。男たちがとらわれた自然の美しさや、川遊びの醍醐味を写真家・佐藤秀明のさまざまなショットで映しだすカラー文庫。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

saga

60
【再読】作家・片岡氏が聞き手、カヌーイスト・野田氏が語り手という役割分担で話が進む。所々に挿入される佐藤氏の写真はすべてカラーという豪華さ。雑誌『旅』でのカヌー記事の成功が野田氏をカヌー紀行作家にしたことも知ることができた。中盤からは聞き手だった片岡氏の主張が多くなった。明治になって西欧の技術だけを導入した治水は、川から人々を遠ざけ、単なる排水路にしてしまったことは、生活する中で、家から雑排水を流すことを何とも思わなくなることにつながるなんて、正直なところ意識していなかった。2022/01/04

goro@80.7

41
片岡義男が野田知佑へインタビューする形式で、野田氏の生活やお互いの自然観など大いに語ってます。その中でもお互いに「川」に対する想いは同じくするものがあり嘆き憂いてますね。30年も前の本になるけど少しは何か変わったのでしょうか。都合のいい水、川との認識は変わりそうもないですね。2017/03/26

たーくん

8
朝起きたらまず水に飛びこみ、川をのんびり下る。本を読み、鳥のさえずりに聞き惚れ、鹿や兎に散歩を誘われる。魚を手でつかみ、焚火をして、酒を飲む。さて、今夜は満月だからカヌーを漕ぎ出そうか―世界中を旅するカヌーイストの野田知佑と作家の片岡義男。男たちがとらわれた自然の美しさや、川遊びの醍醐味を写真家・佐藤秀明のさまざまなショットで映しだすカラー文庫。2017/08/16

マーク

4
32 すごい生き方。しかも自分で編み出した。 前半3.8片岡義男2.6 ●日本ヒッチハイク→ヨーロッパ放浪、アフリカ汚過ぎ ●旅行雑誌記者→離婚→亀山湖 川遊びして暮らしてる。 日本中の川の川底の様子を上流から下流まで、頭の中で再現できる。 ●川で遊ぶのは、汚い、危ない。プールで泳ごう!  ●ユーコン川マッケンジー川。何週間もくた下る。食べ物は鳥と魚。米無し酒無し。カヌーで眠る。 ●下水も簡易処理の後、海に流す。この問題になると、殆ど片岡義男。全員が自分の汚水に責任を持つ→本人はどうしてる? 2021/04/10

ヤスミン

3
自由奔放な野田さんには憧れると同時に自分には決してできない事だなあと痛感させられた。世界の川をカヌーで縦断してこられた魅力的な逸話と佐藤秀明氏の写真が相俟って思わず感動してしまいました2009/12/07

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