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新潮文庫
島津奔る〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 451p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101408170
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

秀吉の朝鮮出兵後、景気は急速に衰え、戦後不況が猛威を振るう中、戦国末期の日本は、東西両軍が対峙する関ヶ原の戦いで活路を見出そうとしていた。薩摩の太守・島津義弘は兵力不足にもかかわらず、わずかな家臣を引き連れて関ヶ原へ向かう。劣勢を承知の上で戦いに挑んだ義弘の真意とは?現代政治の不毛と重ね合わせながら「関ヶ原」を再現し、指導者のあるべき姿を示した傑作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

harass

63
三成と家康の駆け引きと西軍東軍それぞれの武将たちはついに関ヶ原で激突。小早川の裏切りにより西軍は崩壊。島津義弘は数百の兵で敵中突破を企てるが…… 読中、題名の意味に二度唸ってしまった。映像的で読みやすく楽しめた。ただ、この作品は司馬遼の「関ヶ原」との類似点を指摘され絶版回収されたものであり、図書館で比較確認したのだが、これは素人目にもイカンのがわかった。まあ、島津武士の強烈さや家康のたぬき爺ぶり自体は面白いのは確かであるが。2018/01/24

GaGa

36
司馬氏の作品の盗用が取り出されたりもしたが、それでも十分に読み応えがあった。ただ、少し目を背けたいことには徹底的に目を背けた感は否めない。島津を描くと言うことは、日本の侵略を描くと言う事でもあるのでそれは残念。でも娯楽作品としては一級品。2012/12/24

金吾

29
○関ヶ原からの撤退の部分は迫力があり、かなり好きな部分です。義久との対比も興味深いものがありました。2023/10/05

geshi

28
下巻に入ると関ヶ原の戦いでの群像劇のようになり、島津義久の物語としては纏まりを欠くかな。それでも、兵の少ない義久を手助けするため個々の家臣が薩摩から関ヶ原までボロボロになっても走っていく忠心や、次なる時代の御家の存続のため命を捨てて撤退戦を繰り広げる姿は、ベタだけど熱いものがある。関ヶ原での東軍・西軍の思惑の食い違いと、ほんの紙一重で決まる趨勢という歴史の面白さもバッチリ。正直、筆者の武将の好き嫌いがかなり片寄ってる感じはあるから、そういったものとして読めば受け入れられる。2020/12/18

あっこ

18
歴史にもしもはないけれど、関ヶ原で島津義弘が西軍を率いていたならばと思わず考えてしまう。三成にもう幾ばくかの将たる資質があればなと悔やまれる。今まで読んだ時代小説の中で一番面白かった。2014/05/08

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