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新潮文庫
赤ひげ横丁―人情時代小説傑作選

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  • サイズ 文庫判/ページ数 243p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101397283
  • NDC分類 913.68
  • Cコード C0193

出版社内容情報

人の病を癒すのは、医術の力か想う心か。感動必至、傑作五編を精選。
(池波正太郎/山本周五郎/菊地秀行/乙川優三郎/杉本苑子)

回診先の岡場所で、体を売る少女に出会う(「徒労に賭ける」)。寝たきりの妻を抱える男の元へ、中年女が突然現れ(「介護鬼」)。医者として戻った庄次郎は、出迎えの中に愛した女を探すが……(「向椿山」)。長崎・丸山遊郭は、外国人医師が来たんで大騒ぎ(「眠れドクトル」)。いつも強気の熊五郎、最近様子がおかしくて……(「鬼熊酒屋」)。医術を通して人の心を描く傑作人情時代小説五編。

内容説明

回診先の岡場所で、体を売る少女に出会う(「徒労に賭ける」)。寝たきりの妻を抱える男の元へ、中年女が突然現れ(「介護鬼」)。医者として戻った庄次郎は、出迎えの中に愛した女を探すが…(「向椿山」)。長崎・丸山遊郭は、外国人医師が来たんで大騒ぎ(「眠れドクトル」)。いつも強気の熊五郎、最近様子がおかしくて…(「鬼熊酒屋」)。医術を通して人の心を描く傑作人情時代小説五編。

著者等紹介

池波正太郎[イケナミショウタロウ]
1923‐1990。東京・浅草生れ。『錯乱』で直木賞受賞

山本周五郎[ヤマモトシュウゴロウ]
1903‐1967。山梨県生れ。『日本婦道記』が直木賞に推されるも辞退

菊地秀行[キクチヒデユキ]
千葉県生れ。『魔界都市“新宿”』でデビュー

乙川優三郎[オトカワユウザブロウ]
東京生れ。『霧の橋』で時代小説大賞、『五年の梅』で山本周五郎賞、『生きる』で直木賞受賞

杉本苑子[スギモトソノコ]
東京生れ。『孤愁の岸』で直木賞を、『滝沢馬琴』で吉川英治文学賞を、『穢土荘厳』で女流文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

131
この題名は当然山本周五郎の「赤ひげ診療譚」からとっているもので時代劇の医術に関連した話が5編収められています。山本周五郎、菊池秀行、乙川優三郎、杉本苑子、池波正太郎らの作品です。すべて面白いというのか読ませるのですが、私は特に異分野の菊池さんの作品が一番楽しめました。伝奇小説の大家ですが、介護を通じての時代を超えた物語です。2016/01/11

優希

41
医術をガジェットにした時代小説アンソロジーでした。どの作品からも人情と作家ごとのこだわりと感じます。面白かったです。2023/03/11

のぼる

19
優さんのみ既読。 有名な周五郎氏『赤ひげ診療譚』正太郎氏『剣客商売』を初読み。『剣客商売』は一冊積んでるので、楽しみになった。 未読だがホラー作家のイメージの菊池さん、名前だけ知っていた杉本さんもよかった。『赤ひげ横丁』という題名からイメージする内容とは少し違うかも。2020/09/21

みずたま

18
医療がテーマの時代小説アンソロジー。このシリーズは安心して読める。菊地秀行さんが名を連ねているのが意外でしたが「介護鬼」は良かった。映像化したらホラー作品になりそう。タイトルは山本周五郎の「赤ひげ診療譚」から。去定先生や登、赤ひげは未読なので読んでみたい。2015/03/03

リュウジ

14
★5 医にかかわる(一つは介護)時代小説、5作品。そのうちふたつが周五郎氏「赤ひげ診療譚」と池波氏「剣客商売」からの一篇。両方とも読破していたからそう思うのか、名作はどこを切り取っても名作だということを再認識させてくれた。両作品とも再読したくなった。それ以外の3作品も秀作。ホラータッチで考えさせられる「介護鬼」、駆出し医師が医の在り方を見出す瞬間を描いた「向椿山」、遠く日本にやってきた外国人医師の使命をコミカルに描いた「眠れドクトル」。2泊3日の出張中にとてつもなく深い話が5つも読めたのは至福の時でした。2019/12/22

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