内容説明
大正天皇崩御―新時代の元号をめぐって新聞各社が特ダネを競う中、東京日日新聞がいち早く報じた元号は“光文”であった。世紀の大誤解「元号光文事件」の真相とは?そして天皇の柩をかつぐ伝統を持つ八瀬童子とは何者か?鴎外が死の直前まで書き続けた「元号考」に隠された本意とは?天皇崩御から始まる知られざるドラマを克明に追った、スリリングなノンフィクション!
目次
天皇崩御の朝に―スクープの顛末
柩をかつぐ―八瀬童子の600年
元号に賭ける―鴎外の執着と増蔵の死
恩赦のいたずら―最後のクーデター