内容説明
思慕の切なさ。相愛の無上の喜び。喪失の痛み。慈しみの心…ああ、これほどまでに多くの“愛”に揉まれ漂いながら生きるのが、人の宿命なのか―人生をいろどる高貴にして残酷な“愛”の形が、心尽しの配置で集まりました。時に全てを与え、時に全てを奪いさる“愛”の不思議、“愛”の全能ぶりを、余すところなく教えてくれる一冊。宮部みゆき氏と編者の対談「『愛の部屋』の愉しみ」付。
著者等紹介
北村薫[キタムラカオル]
1949(昭和24)年、埼玉県生れ。早稲田大学ではミステリ・クラブに所属。母校埼玉県春日部高校で国語を教えるかたわら、’89(平成元)年「覆面作家」として『空飛ぶ馬』でデビュー。’91年『夜の蝉』で日本推理作家協会賞を受賞。’93年から執筆に専念
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