新潮文庫<br> 淋しい狩人 (改版)

個数:

新潮文庫
淋しい狩人 (改版)

  • ウェブストアに6冊在庫がございます。(2024年04月18日 12時22分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 362p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101369174
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

東京下町、荒川土手下にある小さな共同ビルの一階に店を構える田辺書店。店主のイワさんと孫の稔で切り盛りするごくありふれた古書店だ。しかし、この本屋を舞台に様々な事件が繰り広げられる。平凡なOLが電車の網棚から手にした本に挟まれていた名刺。父親の遺品の中から出てきた数百冊の同じ本。本をきっかけに起こる謎をイワさんと稔が解いていく。ブッキッシュな連作短編集。

この商品が入っている本棚

1 ~ 2件/全2件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

zero1

325
宮部作品は心温まるとの評も多いが、解説の大森望も述べているように本書はかなり苦い。荒川土手にある古書店を舞台にした短編集を再読。「六月は名ばかりの月」は女性失踪事件の意外な結末。「黙って逝った」は同じ本を300冊残して死んだ男の謎。「詫びない年月」では幽霊話と戦争。「うそつき喇叭」は虐待。「歪んだ鏡」は拾った「赤ひげ」の文庫での想像と女性の現実。表題作は稔の恋と創作の厳しさ、人の異常さ。イワさんと稔の会話がいかにも宮部節。「模倣犯」など以後の作品につながる部分も見逃せない。初期の宮部は粗いが読ませる。2019/07/21

kaizen@名古屋de朝活読書会

303
古本屋の雇われ店主。手伝いの孫と2人の素人探偵。短編6話。大森望の解説が出色。解説を書く前に、文庫を古本屋で買ってきて、他の解説を読んでから書くという。翻訳家・編集者・書評家ならではの行動。冗談ではないらしいが、近所の古本屋が「たなべ書店」とのこと。場所も西葛西からすぐ。カラオケで宮部みゆきが歌がうまく、その背景に「耳のよさ」があるという。「暗い歌を歌っても場が暗くならない」宮部みゆきの雰囲気を知っていれば、他の暗めの宮部みゆきを読めるかも。宮部みゆきの暗めの小説は、大森望に解説を書いてもらうといいかも。2013/05/17

yoshida

298
古書専門店「田辺書店」。店主のイワさんと、店を手伝う孫の稔。この古書店を舞台に展開される珠玉の連作短編集。全6編で構成されるが、どの短編も良いですね。宮部みゆきさんは、市井の人間の持つ、隠れた痛みや悪意、忘れられぬ過去との苦しみ等、様々な感情を実に巧みに紡ぎだす。引き込まれて一気に読了。「詫びない年月」の東京大空襲まで遡る苦しい痛み。「うそつき喇叭」の犯人の恐ろしさ。「淋しい狩人」の犯人の理不尽さ。児童虐待や愉快犯等、世相も取り上げていて唸らせられる。これからも追いかけたい作家さん。宮部作品に外れなし。2016/12/18

こーた

295
古本屋の店先から、世の中を見ている。書かれて三十年くらい経って読むと、見つめていた世の中の「いま」は、ちょっとむかし、になっている。それでもひとの暮らしや考えや、こころの機微なんかはあまり変わっていないようにもおもえる。この時間軸のしなるかんじ、何かでも味わったことがある。そうだ、落語だ。そのときの「いま」を懸命に生きる人々を、本を通して見つめる。さらに三十年経って読んだらどう感じるだろう。新作は古典になっているだろうか。ずっと長く読まれて、またどこかで再会したい。できれば「たなべ書店」のような古書店で。2019/11/23

HIRO1970

249
⭐️⭐️⭐️久々の宮部さんでした。古書店店主とその孫を巡る短編集でした。何かしらの事件があり、この二人が解決してしまう異色の探偵物とも言えます。結構酷い事件もありますが、巻末の解説通りで暗くはならずに楽しめました。現代版の剣客商売のような深い洞察を感じられる作品でした。2014/10/29

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/574184
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。