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新潮文庫
将軍たちの金庫番

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  • サイズ 文庫判/ページ数 322p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101360515
  • NDC分類 332.105
  • Cコード C0121

出版社内容情報

上様、もう金庫はカラッポです!
将軍の浪費に悩む経済官僚たちの奇策・秘策とは?
お江戸経済読本。

内容説明

徳川幕府の財産は、五代綱吉の時代にはほぼ枯渇。悩める老中らは、金集めのため世界でも稀な奇策を放つ。だが幕末、その奇策が原因で、江戸の経済にとんでもない大混乱が起きてしまう。諸藩・幕臣の慢性的な困窮、田沼・松平ら老中たちの功罪、総領事ハリスの悪知恵…。金の流れを追えば、幕府崩壊の意外な一因が見えてくる。誰も知らなかったお江戸経済事情。

目次

第1章 徳川幕府の台所事情
第2章 経済官僚の知恵くらべ
第3章 田沼意次と松平定信の経済感覚
第4章 武士階級と貧窮
第5章 江戸の貿易事情
第6章 ハリスと相対した経済官僚
第7章 江戸の通貨事情

著者等紹介

佐藤雅美[サトウマサヨシ]
1941(昭和16)年兵庫県生れ。早稲田大学法学部卒。製薬会社勤務を経て、’85年にデビュー作『大君の通貨』で新田次郎文学賞、’94(平成6)年には『恵比寿屋喜兵衛手控え』で直木賞をそれぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

活字の旅遊人

43
家康は、金銀鉱山を独占した。莫大な蓄えがあったのに、家光のころにはかなり減少する。以降の幕府官僚による涙ぐましい経済政策を追う書。古くなっているが、なかなかの力作だと思う。これだけ通史的に書いてある一般向けのものは、未だ無いのでは? 後半は以前読んだ『大君の通貨』の追記のような印象だが、長崎、薩摩の動向や銅の流れをもっと知りたいと思った。『大君の通貨』の読後感と同様、この国は外交が不得手だなあ、と嘆息。しかし清のようにならなかったのは、事実だし。佐藤雅美氏は以降こういうジャンルから引いてしまったのかぁ。2021/06/29

真理そら

22
再読。将軍たちの金庫の状況の復習のつもりで読んだ。2018/08/22

月世界旅行したい

12
歴史にうといので、読んでいておもしろいです。小説ではないです。2015/04/06

maito/まいと

11
江戸時代を知るには、経済を知らなければならない。意外に知られていない、いや避けられてきた、この時代の経済について語られる1冊。専門家の方の著書ではないとはいえ、非常に様々なアプローチを行うことで、少しずつ本質に近づいていく構成は、我慢しながら読まねばならない所はありつつも(笑)明確なところへ落ち着きます。それまで読み続けられるかどうかがポイントかも(涙)詳細全てを呑み込むより、概略を押さえるつもりで読むのが吉。2011/06/01

かごむし

10
この本を足掛かりに、専門的な本も読んでみたいと思った。 少し、論拠が強引かな?と思うところや、腑に落ちない部分もあったけれど、この本で完結ではなくて、この本が始まりの本と考えれば、十分に有用な本だと思う。 小説で興味を持った人物について、史実が知りたくなるような感覚でしょうかね。2012/06/28

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