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新潮文庫
なんくるなく、ない―沖縄(ちょっとだけ奄美)旅の日記ほか

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  • サイズ 文庫判/ページ数 227p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101359267
  • NDC分類 915.6
  • Cコード C0195

内容説明

1999年、はじめて旅した沖縄に恋をして―以来、波照間、石垣、そして、奄美大島まで。やんばるの森のうっとりとする濃い美しさに魅せられ、炎天下のさとうきび畑で、失われた日本人の心を思う。目に見えないものの力がとても強いあの島での、決して色あせることない思い出を、旅の仲間「おじぃ」こと垂見健吾氏の写真と、原マスミ氏のイラストでおくる沖縄紀行。

目次

1 ばななの夏、はじめての沖縄
2 波照間島旅の雑記―友は人生の宝
3 妊婦の旅台風編
4 子づれ石垣日記
5 奄美、鶏飯の日々
那覇のせつない一夜
もずくちゃん

著者等紹介

よしもとばなな[ヨシモトバナナ]
1964(昭和39)年、東京生れ。日本大学芸術学部文芸学科卒。’87年「キッチン」で「海燕」新人文学賞、’88年単行本『キッチン』で泉鏡花文学賞、’89(平成元)年『TUGUMI』で山本周五郎賞をそれぞれ受賞。海外での評価も高く、イタリアのスカンノ賞、フェンディッシメ文学賞を受賞。(紫式部文学賞)『不倫と南米』(ドゥマゴ文学賞)など著書多数。2002年「吉本ばなな」から「よしもとばなな」に改名した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Shoji

66
90年代の後半に沖縄、奄美を訪れた筆者が思うままに書いた随筆です。沖縄、奄美の自然や人情や民俗を私情を交えて綴っています。素晴らしきかな沖縄って感じの内容です。楽しく読むことができました。2018/02/19

masa@レビューお休み中

38
垂見健吾氏の写真を見て、沖縄に行きたいと思い、原マスミ氏のイラストを見て、その土地の根底にあるものを想像する。そして、よしもとばななのエッセイを読み、やはり旅をすることは出会いなんだろうなと感じた。人との出会い、おいしい食べ物やお酒との出会い、宿や土地との出会い。たくさんの出会いがあり、繋がりがあるからこそ、沖縄という場所が、より魅力的に映るのではないだろうか。海の美しさ、空の鮮やかな色彩、木々花々の表情が生き生きしているのを見ていると、一緒に沖縄に行った気持ちになりますね。2012/09/23

milk tea

30
南の国に行くと素の自分と向き合えそう。風土がそうさせるのか、それとも気候なのか人が温かいですね。沖縄は未踏の地だけど、特に波照間に行ってみたいな。2016/08/31

ヴェネツィア

24
よしもとばななの沖縄紀行。宮沢賢治の描く北の自然はリンとして美しいが、それは時として厳しく人間と対立したりもする。一方、ここに描かれるような南の自然は人間をすっぽりとその懐に抱きかかえる。沖縄の光と温度と、独特のけだるさを伝える感性あふれた紀行だ。2012/03/25

クプクプ

11
よしもとばななさんは日記を書くことで有名ですが、この本はその中でも沖縄と奄美をテーマに数年かけて書かれたものです。お子さんがいない頃の旅、妊婦の旅、子づれの旅と変化があって面白かったです。特に波照間島の旅は充実していたようで筆が走っていてよかったです。旅で出会った人との思い出を、個性あふれる鋭い感性で書いています。また、この本は写真が多く、厚い紙が使用されているので、見た目もおしゃれで特別な本です。夏ですし、沖縄を旅行した気分に浸りたい方にオススメです。2016/07/08

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