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新潮文庫
続百鬼園随筆

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  • サイズ 文庫判/ページ数 262p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101356327
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

内容説明

好評を博した『百鬼園随筆』に続く内田百〓の第二随筆集。早熟の百〓17歳の作品「文章世界入選文」、親友の死を悼む「鶏蘇仏」「破軍星」、理不尽な世間の仕打ちに怒りが爆発する「立腹帖」「続立腹帖」等、初期の作品を中心に33篇を収録。諧謔精神に富む練達の文章と、行間に滲む我侭で頑固で、羞恥心いっぱいの百〓の素顔。ファン必読の名著が、読みやすい新字新かな遣いで復活。

目次

近什前篇(〓鳴;春秋;立腹帖 ほか)
文章世界入選文(乞食;按摩;靴直し ほか)
筐底〓稿(鶏蘇仏;破軍星;雀の塒)
近什後篇(風燭記;俸給;唖鈴体操 ほか)

著者等紹介

内田百〓[ウチダヒャッケン]
1889‐1971。本名・内田栄造。別号・百鬼園。岡山市に酒造家の一人息子として生れる。旧制六高を経て、東京大学独文科に入学。漱石門下の一員となり芥川龍之介、鈴木三重吉、小宮豊隆、森田草平らと親交を結ぶ。東大卒業後は陸軍士官学校、海軍機関学校、法政大学のドイツ語教授を歴任。1934(昭和9)年、法大を辞職して文筆家の生活に入った。初期の小説には『冥途』『旅順入城式』などの秀作があり、『百鬼園随筆』で独自の文学的世界を確立。俳諧的な風刺とユーモアの中に、人生の深遠をのぞかせる独特の作風を持つ
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

14
やはり吹き出してしまう内容。それだけではなく、十七歳の頃かかれた作品が載っていたり、学友の死を悼むものなど多岐にわたる短編集となっている。特に「目白」に百閒の優しさを見た。漱石の「文鳥」という短編とはえらい違いである。2013/02/07

kera1019

12
百けん先生の本といえば、その人柄が大きな魅力やと思うけど、「乞食」や「参詣道」などを読んでると、ホノボノとした時代感がにじみ出てて、写生文としての筆致にも引き込まれる。2013/06/21

ハジメ

6
絶版になってしまったのが惜しい随筆集。百鬼園が死と向かい合う姿勢に風情と哀愁を感じる。鼠を殺しても屁とも思わない百鬼園が間違えて雀を殺してしまったり、親友が亡くなったりするとつい感情があらわになる。その偏屈ぶりと愛嬌が小気味よく、いつかまた目を通したいと思わせる。2012/01/30

あかつや

4
百鬼園先生の魅力がつまった随筆集。読みながらいつの間にか笑いが漏れる。単に面白いだけじゃなく、17歳の頃の文章や親友の死を悼む文章など、別の面の内田百閒をうかがい知れる内容となっている。でもやっぱ百鬼園先生は年取ってからのどこまでが本気でどこまでが冗談かわからんような文章のほうがいいな。若い頃の、まっすぐ親友の死を嘆くような文は読んでて悲しくっていけない。特に好きなのは「伝書鳩」これはオチが最高に面白い。「黄牛」自分の身に付けているものをいちいち検討していくだけの話だがいかにも百鬼園先生らしくていい。2018/07/18

akarick777

3
相変わらず借金してるし面白い。友達が死んでしまった時の文章は、胸に迫るものがありました。2023/07/26

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