• ポイントキャンペーン

新潮文庫
「夏彦の写真コラム」傑作選〈2〉

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 310p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101350189
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

内容説明

「夏彦の写真コラム」に女性ファンが多かったのは、知る人ぞ知る。笠智衆だいっきらい/女に参政権はいらない/昔めかけというものがいた/たれか素人を知らないか…オンナの本質を見抜いた寸鉄の一撃に、怒るどころか溜飲を下げていたのも実はオンナたちだった!著者が「出会ってたちまち気に入った」という阿川さん。彼女が「愛に報いるべく」後半12年間のコラムから選んだ傑作100編。

目次

せめて裏おもてあるべし
おい妖怪ヘンカだとさ
「豆朝日新聞」始末
笠智衆だいっきらい
ゼネコンはやっぱり土建屋
第一回「日本のマニュアル大賞」
どたん場でご破算にする
昔エログロ今ポルノ
政治家に聖人君子を求めるな
あの夥しい「署名」の行方〔ほか〕

著者等紹介

山本夏彦[ヤマモトナツヒコ]
1915(大正4)年、東京下谷根岸生れ。詩人・山本露葉の三男。少年期に渡仏後、’39(昭和14)年24歳のとき「中央公論」に「年を歴た鰐の話」(L.ショボー原作)を発表する。’55年雑誌「室内」を創刊。’84年に菊池寛賞を受賞。’90(平成2)念に『無想庵物語』で読売文学賞を受賞した。「週刊新潮」に「夏彦の写真コラム」を23年余り連載した。2002年87歳で逝去

阿川佐和子[アガワサワコ]
1953(昭和28)年、東京生れ。慶応大学文学部卒。アルバイト、お見合いに励みながら織物工房でプロの作家を目指すが、いずれも挫折。その後、TBSのリポーターをきっかけにキャスターとして人気を博し、結婚は成就せぬまま、司会、対談のホステス、エッセイストとして活躍中である。’99(平成11)年、檀ふみとの共著『ああ言えばこう食う』で講談社エッセイ賞を、2000年『ウメ子』で坪田譲治文学賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Toshihiro Nishikawa

1
夏彦さんの本音ももちろん大好きなんですが、この方から聞ける東京の言葉というのが本当に好き。「お湯屋湯かげん湯あがり湯ざめ」「あちら芳町人形町よ」。それから「昔めかけというものがいた」「遅まきながら「東京県人会」」など。。。一昔前には当たり前だったことが、音も立てずにどんどん消えていく。それはその程度のことだったのかもしれないけれど、なくなってしまうのはやはり後ろ髪をひかれるんです。2012/09/17

サトル

0
毒は毒をもって制すのか、辛口批評の「夏彦の写真コラム」も後半100篇になってくると、何度も同じ味わいを繰り返すようになって来た。テレビは百害あって一利なし、とは耳が痛いほど聞かされたし、南京大虐殺のでっち上げも盆暮れの袖の下も正義と嫉妬は結びつくもので、健康な人は本を読まないと、得意の表情で片腹痛く憫笑しているかのようだ。最も痛快だったのは...朝日新聞はながく共産主義国の第五列に似た存在だった...新聞が読者よ怒れ怒れと醜聞を報ずるのは、読者を束の間の正義漢にするためである...この辺りの箴言だろうか。2018/02/22

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/802412
  • ご注意事項