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新潮文庫
岡本太郎に乾杯

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  • サイズ 文庫判/ページ数 267p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101346311
  • NDC分類 723.1
  • Cコード C0195

内容説明

新しい芸術運動を志し、自らも実践者として生涯闘い続けた岡本太郎。その精力的な活動を、終戦直後の「夜の会」から大阪万博の「太陽の塔」まで鮮やかに再現する。博物館で縄文土器に衝撃を受けた話、烏を飼って可愛がったエピソード、ショパンもジャズも弾きこなすピアニストぶりなど、太郎の素顔に迫るエピソードも満載。秘書・養女として長年身近に接した著者ならではの快著。

目次

戦闘を開始する
世界の“前衛”を日本へ
新しい芸術運動をめざす
縄文の発見から日本再発見へ
彫刻に挑む
パリ回游
スポーツマン・ピアニスト太郎
太陽の塔の季節
岡本太郎の孤独

著者等紹介

岡本敏子[オカモトトシコ]
1926(大正15)年、千葉県生れ。東京女子大学在学中に、岡本太郎に出会う。卒業後、原稿の清書などを手伝ううち、秘書として行動を共にするようになる。後年、太郎の養女となり、没後は「岡本太郎記念現代芸術振興財団」理事長に就任。岡本太郎記念館の運営に当たっている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ロビン

19
太郎の側で長い時間を過ごし、彼の言葉を片端からメモしていたという敏子さんが、太郎の芸術活動や友人たちとの逸話を語った本。「この国はついにそれ(岡本太郎という存在が問いかけたもの)を受けとめなかったような気がする」-冒頭の一文が悔しさと切なさを滲ませて響く。こんなにも情熱と知性に溢れ、優しく、命懸けでぶつかってきた人間を、テレビでは道化にし、病気に倒れた晩年は無視した。表面だけを見て、面白おかしく消費したのだ。公に味方だと表明する人間は稀だったという。この哲学なき日本は、太郎のノーブルを理解しなかったのか。2022/07/13

アマヤドリ

7
今まで読んだ岡本太郎さんの本や、見たり見ていないけど知っている展覧会や活動のことが生の重みを持った年表のように生き生きと展開される。生きた時代が重なっていたのに彼をきちんと知らなかったことはやはりかえすがえすも残念だと思う。2010/05/30

kaz

3
50年以上も共に生きた敏子さんだからこそ書ける、岡本太郎像。リアルタイムで太郎さんを知らない世代でも、臨場感たっぷりに語られているのでイメージがわく。当たり前だけど、本当に太郎さんが1人の人間として生きて実際に存在したんだな、と感じた。椹木さんの解説も良かった。2017/09/04

yukari

3
敏子最高かよう!敏子の太郎への熱い想いが溢れている。「ただ面白かったから。あの人の生き方にハラハラと緊張して、ついて行くのに精いっぱいで、アッという間の半世紀だった。」これだけで十分。「この人に惚れずにいられましょうか。」こう胸を張って言えることのかっこよさよ。堂々とそう言えたらどれだけスカッとするだろう。そしてそんな人をパートナーに持った人がいい仕事をしないわけがない。こんなに惚れて、隣でずっとその人の仕事を見ていられて、もちろん大変だったろうけれど、けどそれがどんなにわくわくすることか。よきかな~~2017/03/15

ミス レイン

3
岡本太郎の活動や裏舞台でのあれこれ、人柄や人脈等々をより深く知ることができた。岡本敏子目線からの太郎が分かったので、いよいよ太郎本人の著作に突入していこうと思う。いわば太郎本を手にするための下調べとして読んだ本。いきなり太郎著作に取り掛かるより、少しは分かりやすく誤解なくの準備ができたような気がする。2013/03/13

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