出版社内容情報
「国家を創りあげるのは男の最高の浪漫だ」。昭和七年、満州国建国。敷島四兄弟は産声を上げた新国家に何色の夢を託すのか。
昭和七年三月、満州国建国。面積約百三十万km、人口約三千万、新京を国都とし、最後の皇帝溥儀を執政に迎えた。国の建設に胸を躍らせる太郎。金銭で請け負った荒仕事をこなす次郎。「憲兵隊の誇り」と称えられ、妻をも得た三郎。さらなる殺人を犯し、彷徨する四郎。日本人は新天地にどのような夢を託したのか。産声を上げたばかりの新国家の実相、そして熱河侵攻を描く、第三巻。
内容説明
昭和七年三月、満州国建国。面接約百三十万km2、人口約三千四百万、新京を国都とし、最後の皇帝溥儀を執政に迎えた。国の建設に胸を躍らせる太郎。金銭で請け負った荒仕事をこなす次郎。「憲兵隊の誇り」と称えられ、妻をも得た三郎。さらなる罪を犯し、大陸を流浪する四郎。日本人は新天地にどのような夢を託したのか。産声を上げたばかりの国家の実相、そして熱河侵攻を描く、第三巻。
著者等紹介
船戸与一[フナドヨイチ]
1944‐2015。山口県生れ。早稲田大学法学部卒業。1979(昭和54)年『非合法員』で小説家としてデビュー。’85年『山猫の夏』で吉川英治文学新人賞、日本冒険小説協会大賞を受賞。’89(平成元)年『伝説なき地』で日本推理作家協会賞を受賞。’92年『砂のクロニクル』で山本周五郎賞を受賞。2000年『虹の谷の五月』で直木賞を受賞。’14年、ミステリー文学発展への貢献により、日本ミステリー文学大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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