新潮文庫<br> ぼくの小鳥ちゃん

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新潮文庫
ぼくの小鳥ちゃん

  • 江国 香織【著】
  • 価格 ¥605(本体¥550)
  • 新潮社(2001/12発売)
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  • サイズ 文庫判/ページ数 136p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101339184
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

雪の朝、ぼくの部屋に、小さな小鳥ちゃんが舞いこんだ。体長10センチ、まっしろで、くちばしときゃしゃな脚が濃いピンク色。「あたしはそのへんのひよわな小鳥とはちがうんだから」ときっぱりいい、一番いいたべものは、ラム酒のかかったアイスクリーム、とゆずらないしっかり者。でもぼくの彼女をちょっと意識しているみたい。小鳥ちゃんとぼくと彼女と。少し切なくて幸福な、冬の日々の物語。

著者等紹介

江国香織[エクニカオリ]
1964(昭和39)年東京生れ。’87年「草之丞の話」でデビュー。『こうばしい日々』(坪田譲治文学賞)、『きらきらひかる』(紫式部文学賞)、『ぼくの小鳥ちゃん』(路傍の石文学賞)など著書多数
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

458
僕のところにやってきた小鳥ちゃんとの不思議な共同生活。教会を探しているうちに仲間とはぐれたはずなのに、どうやらそうでもないらしい。ここにいる目的も分からないけれど、今となっては小鳥ちゃんのいない日々が考えられないくらいに、僕の日常にすっかり溶け込んでしまった。そんな小鳥ちゃんは何だか孤独だ。明るさと哀しみとが共存しているみたいなのだ。そう、まさにモーツァルトの音楽がそうであるように。荒井良二の挿絵は一見小学生が描いたかとも見えるが、実はしたたかに抽象と具象のあわいを行くもの。角田光代さんの解説もいい。2017/02/05

さてさて

224
『小鳥ちゃんはいきなりやってきた』から始まるこの作品。『ぼく』を中心として『小鳥ちゃん』と『ぼくの彼女』の三人が絡み合うような絡み合わないような不思議なストーリーが展開するこの作品。角田光代さんが『小鳥ちゃんに奇妙な共感をいだいてしまう』と解説されているとおり、人ではない小鳥がまるで人格を持ったかのように描かれる印象的なこの作品。4ページに1枚、最初から最後まで続くカラフルな挿し絵が絵本のような雰囲気も醸し出すこの作品。身近において気軽に何度も読み返してみたい、そんなことを感じたとても不思議な作品でした。2021/10/12

やすらぎ🍀

207
窓辺で佇む小鳥は見つめる。飛んできた鈍色の空を。よい天気ね。窓を開けると羽ばたく。散歩よ。そう言い残して帰ってこないとざわめく。耳を澄ますと微かな吐息が聞こえてくる。読書灯の明かりに安心した姿を。柔らかな羽毛に包まれて。静かにしているのは元気がないのではなく神妙にしているだけなんだよ。そうだよね。時にはバタバタと飛び回りたくもなる。一緒にいる時間が長くなるほど寂しくなる。いつまでもこのままでいられたらいいけど、難しいことは気づいているから。自然に生まれてくる気持ちを大切に。ぼく、小鳥、恋人、今ここにいる。2023/07/01

シナモン

168
ラム酒がかかったアイスクリームが大好き。図書館はひろすぎるし、すかしてていけすかないから好きじゃない。せっかく用意したカルシウムが摂れる大事な粉は「率直に言ってあたしそんなの食べられない」。しりとりは「ん」がついてもいいし、好きなときに始めて好きなときにやめればいい。小さくてウエハースみたいに軽い寝息。わがままでちょっと生意気、だけどかわいくて憎めない小鳥ちゃん。鳥なのに人間味溢れる小鳥ちゃん。荒井良二さんの優しい絵とともに。大人の絵本という感じとても好きな世界観でした。2020/06/22

夢追人009

168
江國香織さんの可愛いイラストが沢山描かれた児童動物絵本小説と呼んでもよさそうなちょっと変わった物語です。本書を読んで感じたのは他者への嫉妬心です。まず小鳥ちゃんがガールフレンドに嫉妬して主人公のぼくを独占しようとする態度で、次に人間がするスケートを羨ましがって人間に靴下とスケート靴を作らせて自分も楽しむ態度と性格です。そしてぼくの真上に住む初老の夫婦になつく小鳥ちゃんを見て嫉妬し傷つくぼくの心。でも幸いガールフレンドは小鳥ちゃんと衝突しませんのでどうかこのまま人と鳥とが幸せな関係でいて欲しいと願いますね。2020/01/12

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