新潮文庫
歌謡曲の時代―歌もよう人もよう

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  • サイズ 文庫判/ページ数 335p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101334516
  • NDC分類 767.8
  • Cコード C0195

内容説明

「勝手にしやがれ」「あの鐘を鳴らすのはあなた」「ペッパー警部」…。今も人々が口ずさむ、五千を超すヒット曲を作詞し、平成十九年に世を去った阿久悠。「歌謡曲は時代を食って巨大化する妖怪である」と語った稀代の作詞家が、歌手との思い出、創作秘話、移り行く時代を、鋭く、そして暖かな眼差しで描く。歌謡曲に想いを託し、日本人へのメッセージを綴った珠玉のエッセー。

目次

1 人もよう時のうつろい
2 歌もよう演歌の風景
3 人もよう出逢いと別れ
4 歌もようアイドルの変幻
5 人もよう人の世の相
6 歌もよう流行歌の心
7 人もよう男と女のかたち

著者等紹介

阿久悠[アクユウ]
1937‐2007。作詞家、作家。明治大学文学部卒業。広告代理店勤務を経て、フリーとなる。テレビ、ラジオの番組企画構成から、作詞、小説、エッセーなど幅広いジャンルで活躍。「また逢う日まで」「北の宿から」「勝手にしやがれ」「UFO」など、作詞した曲は5000曲以上に及ぶ。1997(平成9)年菊池寛賞受賞、’99年には紫綬褒章を受章。2007年8月逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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kinupon

29
阿久悠の詩と、その時代時代の息吹が感じられるような本です。2016/01/13

悠々人

4
平成の今、「歌謡曲」という言葉は「死語」になったのかな? 阿久悠は、かつては、その時代時代の中で生きる人々の思いが、歌に反映していたが、いつの間にか、ただ聴きやすく、歌いやすければいいという傾向になったと言っている。 確かに、最近の歌ってそう思う。 それにしても、阿久悠が作った詞は5千以上、凄いですね。2017/02/02

うたまる

2
生涯に五千篇の詞を書いた名作詞家、阿久悠のエッセー集。曲のタイトルから世相を斬る、なんて企画よりも、ストレートに曲の背景、意味、工夫を聞きたかった。言葉のプロの割に浅い時勢批判ばかりで、本書で株を下げたように思う。本題の歌詞については、メロディが無ければ平凡に感じるものも多数あったが、逆に平凡なメロディを助けた詞もあり、改めて共助関係なんだと納得。メロディ抜きに詞だけで最も惹きつけられたのは『北の蛍』……「もしも/私が死んだなら/胸の乳房をつき破り/赤い蛍が翔ぶでしょう」なんて凄絶なんだ。2015/05/31

tecchan

1
作詞家・阿久悠が自らの言葉で作品にまつわる想いを綴ったエッセイ。時代を語った文化批評としても読める。それにしても、作品の多種多彩に驚かされた。言葉のひとつひとつを大事に表現した歌が最近は少なくなった。2016/01/22

ひよ亭

1
昭和を感じさせる一冊ですが時代背景的なエッセイより その歌の誕生秘話みたいなものをもっと読みたかった。それにしても当然のことながら売れた歌はタイトルがシャレている。2014/09/10

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