内容説明
教職を志す女子大生から、著者に宛てられた一通の手紙。それには、画一的な教育制度の中で痛みを受けた心の叫びが、誠実にしたためられていた。現代日本の学校では、教育に優しさを取り戻すことはもはや不可能なのだろうか?三人の現役教師の豊かな実践記録を通じ、教育の明日を探る第一部。島での心豊かな暮らしを綴った第二部と併せ、生命のいとしさを謳いあげるエッセイ集。
目次
1 優しさとしての教育(きわめて長い手紙;優子の涙;七時間目の子どもたち)
2 島で暮らす(食三題;枇杷の哀しみ;自然の中の住まい;土から学ぶ;鯖のすきやき;若い日の私;大阪放蕩;フィリピンで見たわたしの「祖先」;波照間島の海;ホノルルマラソン奮闘記;河島英五さんとの出会い;叶夢翔氏に問う;ピースボート乗船記;本三題)