新潮文庫
謎手本忠臣蔵〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 341p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101330556
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

ついに明らかになった刃傷事件の真相。赤穂藩、幕府、朝廷を巻き込んだ情報戦争は最終局面へ。運命の討入り当日、四十七士の面々と亡き主君のために奔走した大石内蔵助の胸に去来したものとは―。そして桂一計画を実現させた柳沢吉保が見たものとは―。「忠臣蔵三百年の謎」を解き明かし、日本史上、もっとも有名な物語を全く新しい解釈で描きなおした一大巨編、堂々完結。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

gonta19

138
2011/11/30 Amazonより届く。 2021/1/18〜1/19 いよいよ討ち入り。解説にもあるように、柳沢吉保と大石内蔵助、二つの視点を持ち込んだことから、物語に厚みが出ている。単なる武家の争いではなく、朝廷との関連も組み込んであり、奥行きの深い推理。書かれているように、討ち入りの実行自体は幕府も大目に見ていたと考えざるを得ないよなぁ。 新しく気づいたこととして、討ち入り後の泉岳寺までの道行き。確かにそんなに簡単なことでは無かっただろうな。細かい伏線であったが見事。2021/01/19

ちばと~る

24
怨敵 吉良上野介をついに!!と討ち入りシーンを超期待したものの...史実重視でアッサリしすぎ〜。上巻からおっ広げてた神君の密書の謎も解明せぬまま内蔵助切腹〜。まラストで柳沢が解説してくれてたからイイけど拍子抜け〜2014/05/12

うたまる

3
え?これで終わり?という終わり方だった。物語としては、やっぱり中途半端。上杉の応援なく討入は容易かったとか、泉岳寺までの凱旋は華々しくなく追っ手を警戒しての裏道経由だったとか、事実に拘りたいならこれはこれでいい。しかし、それなら『神君の密書』なんていらんだろうに。忠臣蔵の虚像を暴いて見せつつ、別の虚像を挿入し失敗した感じ。結局一番印象に残ったのは、部下のマネジメントに汲々とする管理職の姿だった……「部下を使う者は、部下を信じ切ってはいけぬのじゃ。”信じて疑う”。心を鬼にして、この姿勢を貫かねばなりませぬ」2015/03/24

あらあらら

1
いよいよ討ち入り。とはいってもそこがメインの小説ではないので淡々と進みその後の話まで、2023/12/19

紫暗

1
残り枚数を考えればどこかのシーンが薄くなるだろうとは思っていましたが、やはり討ち入りシーンが薄くなっていましたね。ただし、不自然というほどではありませんでした。個人的には小説であるはずなのに、ちょこちょこ著者が出てきて資料の説明をされるのが邪魔くさくて邪魔くさくて…。小説なら小説、資料なら資料としっかり分けて頂きたかった。少々荒唐無稽な話が出てきたところもその部分の実際の資料は紹介されず…。物語としてはこれでいいと思いますが、個人的には消化不良の感が残る作品になってしまいました。2013/12/19

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