新潮文庫<br> 踊る男

新潮文庫
踊る男

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  • サイズ 文庫判/ページ数 196p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784101327136
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

突然狂ったように踊り出したり、デパートの婦人服売り場で女物の服を手当り次第に着たりする男がいた。しかも、彼は自分の行動を全く憶えていないという。―そのヘンな男が、ある日、死体で発見され、一人住まいの彼の部屋には、無数のこわれた人形が散乱していた…。孤独なセールスマンの死の謎を探る「踊る男」など、奇抜なアイデアとユーモアで描いたショートショート34編。

目次

左右対称
踊る男
遺産
ウサギとカメ
代筆
エレベーター健康法
命取りの健康
海外旅行
不眠症
お年玉
落ちた偶像
沈黙の対話
命拾いの電話
早朝マラソン
レッツ・ショッキング
緑の窓
待つ身は辛し
馬鹿げた生き方
潜水教室
モーニング・コール
むだ遣いの報酬
兎のおしっこ
閑中閑あり
心中
犬の落としたお年玉
意志の強い男
パーティ
証拠品
空席
花束
復讐専用ダイヤル
茶碗一杯の復讐
ありふれた星
疑惑

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あここ

10
何回読んでも面白い。覚えてるけど面白い。ようこんないろんなシチュエーションが浮かぶよなぁ…さすがやわ。ブラックばっかりですっきりする。子供助けるんだけがええ話で浮いてる(笑)バーでの友達会話がいい。この人の人脈がすごい。さらっと怖いこと言うんが好き。踊る男とか忌引男、モーニングコール男とかサラリーマンの話が面白かった。今よりガチガチに働いてた時代なんやろなぁ。書かれてから何十年たっても生き生きとして読める。古くないけど時代も感じる。2021/05/20

9
『世にも奇妙な物語』を思わせる、寓話あり、ブラックユーモアありの短編集。序盤は3ページに1回ほどのハイペースで人が死ぬが、そこを抜けると『パーティ』『証拠品』などクスッと笑えるショートもある。▼「部長の娘」がやたらと出てくる辺りに時代を感じた(笑)。2018/01/21

9
小中学生の頃に貪るように読んでいた赤川次郎さん。その中でも印象的だったショートショートを再読してみました。20年近く前に読んだはずなのにかなり内容を覚えていて驚きました。覚えていた事もありますが当時ほど楽しめずに残念な気持ちに。。でもせっかく?図書館派になったので気が向いたらまた赤川作品を読んでみようかなと思います。(図書館)2010/12/01

れい

8
【図書館】面白かった。どんでん返しの小説が好きだが、かつて学生の時に星新一さんのショートショートにはまっていたことを思い出された。しかし、時代背景が昭和の臭いがして、自分との距離感が感じられた。2018/01/28

そうたそ

7
★★★☆☆ 様々な雑誌に発表されたショートショートを集めたものであるため玉石混交。その内容から、発表された雑誌の内容が何となくわかってしまうものまである。元々、ショートショート集など玉石混交であるのが当たり前であり、重要なのは「石」ばかりでなく、ちゃんと「玉」も混じっているかどうかということである。この作品では、何作かに一つ「おっ!」と思わされる佳作があり、総じて満足。この作品以降、赤川次郎さんはショートショートを書いているかどうかは知らないが、もっと読みたいと思ってしまう出来の良さであった。2013/04/10

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