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新潮文庫
だれが「本」を殺すのか〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 433,/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101316369
  • NDC分類 023.1
  • Cコード C0100

内容説明

「本殺し」の“犯人”は、驚くべきところにも潜んでいた―。「本」が生まれる現場から、読者の手に渡るまでを漏らさず検証。その末に炙り出された、新たな容疑者。破綻寸前の制度疲労、押し寄せる電子化の波、マイナスを続ける販売額…。日々激変する刹那的状況を、さらに徹底取材。新たに「検死編」として加えた、瞠目のルポ。いったい「本」は、再び息を吹き返すことが出来るのか。

目次

書評―そして「書評」も、消費されていく
電子出版―グーテンベルク以来の「新たな波頭」
「本」の生死をわけるもの
検死編(蔵書の死;読者の死と著者の死;書店の死と雑誌の死;「本」の復活を感じさせる小さな予兆)

著者等紹介

佐野真一[サノシンイチ]
1947(昭和22)年東京生れ。出版社勤務を経てノンフィクション作家に。民俗学者・宮本常一と渋沢敬三の交流を描いた『旅する巨人』(大宅賞)など多数
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

32
書評も消費されていく(第7章)。 そうだ、本サイトもそうだけど、 読書家にはたまらないサービス。 図書館は自分が貧しいからか、 余計に、高額な本を自由に閲覧、 必要なら借りてきて記録し、 返却できるという学習効果に ついては計り知れない効果を 感じている。 自分史など自費出版本は、 別名饅頭本(275頁)。 40歳の時に既に出している。 それをマスコミに寄贈したら、 有名人の方々も触発された、 落語家、芸人も出てきている。 ご想像にお任せしますが。 読む力とは、身体能力すべて(307頁)。    2014/06/04

佐島楓

27
業界の負の部分もいろいろ読ませていただき、初めて知ることもたくさんあった。けれども読了後思ったことは、それでもわたしは本が好きだということ。何らかの形でこれから先も携わっていきたいし、できれば表現の場も開拓していきたい。媒体は変わっていくかもしれないが、わたしは本の未来を信じたい。2014/01/14

しろ

16
☆7 しっかりと厳しい目で「本」の隅々まで眺めている。やっぱりどうしても自分本位で個々の――良くて〈私とあなた〉の範囲までしか見えてない業界人が多いと感じた。だから、完全に外からの人、経営や経済の専門家を業界に引き込んでみても面白いんじゃないかと思う。何年も前のものだけど電子書籍についても、最近の似たり寄ったりなものよりよっぽど意義があって興味深い考察がある。佐野さんが現在どう思っているのか知りたい。酷い状況もあるけど、ここで最後に書かれてるように本は文化や人に根付いてるものだから滅びないはず。2011/04/10

バトルランナ-

14
上巻の方がパワフル。やっぱり10年前に読みたかった!2014/08/13

kubottar

11
100万部売れてもすぐに忘れ去られる、いわば消費するだけの本を、自転車操業よろしく刷っているだけの出版社、そして取り次ぎから送られてきた本をただ並べているだけの書店。近場の大型書店を4軒回ってきたが全ての書店でマクニール「世界史」と網野 善彦「日本の歴史をよみなおす」が山積みされていた。金太郎飴書店とはよくいったものですが、これじゃあ書店に行く楽しみなんて何もなくみんなと同じモノを読んで安心するだけの読書になる。まずは、大量生産・大量消費を見直すことを考えるべきではないだろうか?2012/07/16

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