新潮文庫<br> 道頓堀川

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新潮文庫
道頓堀川

  • 宮本 輝【著】
  • 価格 ¥605(本体¥550)
  • 新潮社(1994/12発売)
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  • サイズ 文庫判/ページ数 247p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101307107
  • Cコード C0193

内容説明

両親を亡くした大学生の邦彦は、生活の糧を求めて道頓堀の喫茶店に住み込んだ。邦彦に優しい目を向ける店主の武内は、かつて玉突きに命をかけ、妻に去られた無頼の過去をもっていた。―夜は華やかなネオンの光に染まり、昼は街の汚濁を川面に浮かべて流れる道頓堀川。その歓楽の街に生きる男と女たちの人情の機微、秘めた情熱と屈折した思いを、青年の真率な視線でとらえた秀作。

著者等紹介

宮本輝[ミヤモトテル]
1947(昭和22)年、兵庫県神戸市生れ。追手門学院大学文学部卒業。広告代理店勤務等を経て、’77年「泥の河」で太宰治賞を、翌年「螢川」で芥川賞を受賞。その後、結核のため二年ほどの療養生活を送るが、回復後、旺盛な執筆活動をすすめる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ろくせい@やまもとかねよし

247
はじめの3段落目が物語の始まりで、終わりだったか。昭和40年代の道頓堀川。あの濁りきった濃緑な川をこれほど愛おしく感じさせ、静謐な気持ちにさせる文章だ。自己意識は利他との折り合いで成立させた利己で支えられる。しかし大切な利己が社会に嫌悪される無駄で無意味とされ、さらに自己犠牲とした利他を捧げる他者とその価値が共有されず、それに対し無意識に憎悪し激昂し暴力すら止められない矛盾への苦悩を描く。終盤に描写する親子の玉突き。この10ページは鳥肌とともに強く感情を揺すった。「生」は孤独だが、それぞれは尊いと表す。2020/03/03

ykmmr (^_^)

167
輝さんの「河三部作」もいよいよ最後。ご本人にとっても、地元であり、最も描きやすかったのではないかと思い込み 笑。元ビリヤードのプロで、現在コーヒー店経営の武内とバイトの邦彦を中心に、彼らを取り囲む男女の人生が描かれている。その題材と大阪の1番の『繁華街』を流れる道頓堀川のコラボが絶妙で、その流れに乗れと河岸の街を練り歩く人たち、武内が携わったビリヤードの音、沢山ありそうなゲイバー。それぞれの『生』の姿を見届けている。2022/11/07

あさひ@WAKABA NO MIDORI TO...

158
前に読んだ『螢川・泥の河』が良かったので、宮本作品って、やっぱ文学だよなあとか思いながら読んでみた。大阪の繁華街を流れる道頓堀川。夜のネオンや色とりどりの電飾板のおびただしい光を、水面に映して緩やかに流れる。珈琲店「リバー」のマスターを中心に、戦後間もない頃からの、その狭い世界に将来の約束もなく今だけをなんとか生きているような人々を、でも決して諦めや暗さは感じさせず前向きに生き生きと描く。静かに昭和に触れたいときにはお薦めの作品かもしれない。2021/01/26

遥かなる想い

144
宮本輝の初期の作品。どうして、こんなにも暗かったのか、それでも私は 惹かれていた。喫茶店のマスターの,妻を死においやった(と自分で 思い込んでいる)、自分の行動に対する「地団駄 ふむような 後悔」が哀しいまでに伝わってきて、切ない気持で読んだ。 2010/05/12

優希

122
美しい希望を感じさせました。暗く悲しい過去や悩み、苦しみを抱いているのに力強く生きている人々の姿に胸を打たれます。楽に生きる道も選べそうなのに、何故苦しい道を選ぶのか。でもそれが不器用な優しさにつながっているんでしょうね。道頓堀川という歓楽の街に生きる男女の人情は、この時代の人と人の繋がりだと思います。少し昔の風景と行き交う人々の姿が鮮やかに浮かび上がるようでした。2016/08/21

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