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新潮文庫
暗愚なる覇者〈下巻〉―小説・巨大生保

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  • サイズ 文庫判/ページ数 490p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101303277
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

現場は恐怖に縛られる―。経営陣の不興を買い、営業の最前線へと左遷された吉原は、苛酷なノルマに疲弊しきった現場の惨状に驚愕する。セールスレディたちに助けられ、支部長として実績は上げたが、従来の販売システムの限界を実感した吉原は、ある決意を秘めて行動に出た。危機に直面する巨大生保の暗部を徹底的に抉り出し、業界を震憾させた迫真の大長編。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

aqua_33

37
お義母さんから戴きました。鈴木社長、経営批判した人は粛清ってホントに北朝鮮の将軍様みたい…夫婦旅行は会社のお金♪ってバカすぎる。吉原もねぇ、優秀なのかもしれないけど気に食わないことがあると辞める辞める言うわ、不倫するわ、口は軽いわでちょーっと魅力ないな。結局一矢報えなかったわけだし。何か中途半端だったな。個人的には広岡俊一郎さんにどんでん返しな活躍をして欲しかった。2016/11/20

しーふぉ

20
主人公が好きになれない。暗に枕営業を勧めたり。相互会社と株式会社の違いやメリットなどを書いてくれると勉強になったのだけど…2022/08/04

Atsushi

12
大日生命(モデルは日本生命)に勤務する若きエリート吉原周平はリテールの現場でも実績を残し、本社総合企画部・副部長へと栄転します。過酷なノルマ主義、会社を私物化する経営トップや周囲のイエスマン、さらには「後任社長人事」を巡って吉原は落胆絶望し、会社を退職します。「半沢直樹」のようなラストを期待していたのですが、内容は少々異なっていました。主人公は自らの能力に余程自信があるのか、ことあるごとに「辞める」とか「辞表を書く」と繰り返すことにも違和感を感じました。著者にとっては少々残念な作品かもしれません。2017/04/13

ふみふむ

12
今は生保どうなってるんだろう。たぶんそんなに体質は変わらないのではないか。ただ、どこの会社も組織も似たり寄ったりなので、真っ暗な気分になる。話の展開はエキセントリックで夢中で読んだ。2010/09/05

4丁目の父ちゃん

11
上巻で盛り上がり結末を期待したが、消化不良。吉原さんをもう少し頑張らせていたらもっと面白かったと思うが。2019/12/21

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