新潮文庫<br> この世をば〈上〉

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新潮文庫
この世をば〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 491p
  • 商品コード 9784101292069
  • NDC分類 913.6

内容説明

藤原兼家の三男坊に生まれた道長は、才気溢れる長兄道隆、野心家の次兄道兼の影に隠れ、平凡で目立たぬ存在であった。しかし姉詮子の後押しで左大臣の娘倫子と結婚して以来運が開け、いつしか政権への道を走り始める―。時代の寵児藤原道長の生涯を通し、表面は華やかな王朝の、裏に潜む様々な葛藤と、“王朝カンパニー”とも言うべき素顔の平安朝をあざやかに照らし出した力作長編。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

takaC

72
いまから千年前の物語。「この世をば わが世とぞ思ふ 望月の 欠けたることも なしと思へば」2018/06/06

けやき

57
今年の大河の主役級の1人、藤原道長の物語。上巻の終わりで、やっと道長が政治の表舞台に立とうというところ。これからの展開が楽しみ。2024/01/12

ちゃいろ子

53
今まで全く興味のなかった時代。 大河の発表で俄然←影響受けやすいです(笑)読友さんにオススメ教えて頂いたりして、まずは鎌倉もので大好きになった永井さんの作品からと。 苦手意識のあった時代だったが、読みやすいし、とても面白くてサクサク読めてしまった。 この世をば、、で始まる有名な歌と、栄華を極めた人というイメージとはかなり違うちょっと頼りなくて自信のない弟キャラな道長が、読んでいて、おーい、がんばれーと(笑) 妻となる倫子も良いんですよね。 悪霊列伝で予習していた人たちも続々と登場。 下巻も楽しみです 2022/06/17

エドワード

51
平安中期、摂政藤原兼家には四人の子供がいた。長男で陽気な美男子の道隆、次男で髭面の策士道兼、皇太后詮子、ボンヤリした三男坊の道長。物語は道長が左大臣源雅信の娘倫子に求愛する場面から始まる。彼の取り柄はマジメさのみ。さながら源氏物語のごとき王朝絵巻の裏で、権力闘争の嵐が吹き荒れる。「小右記」の藤原実資、「離洛帖」の藤原佐理、清少納言も登場、賑やかさを増す。兼家が急死し、道隆が政治の中枢へ踊り出る。道隆の子、伊周に朝廷での位を越された道長は呆然。「王朝社会には転職はない」とは面白い言葉だ。どうする道長?2013/08/14

ねむねむあくび♪

48
図書館の本。面白い!!((o(^∇^)o))藤原道長のイメージが換わる本。眠いけど、このまま下巻へ~ε===(っ≧ω≦)っ2015/09/12

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