内容説明
交響曲「未完成」、弦楽四重奏曲「死と乙女」、歌曲集「冬の旅」等々―わずか三十一年の短い生涯ながら、シューベルトは千曲にもおよぶ美しい音楽を書き残した。しかし、優美な旋律の間からは、時として〈さすらい人〉の孤独な嘆きが聞こえてくる。シューベルトとはいったい何者だったのか?生涯・芸術の両面から、奇跡の天才作曲家の実像に迫る書下ろし評伝。
目次
第1章 家系・父母・幼年時代
第2章 羽ばたく音楽
第3章 怖るべき18歳
第4章 モーツァルト頌
第5章 若さの「完成」
第6章 充溢と転回
第7章 「未完成」の危機
第8章 後期への第一歩
第9章 ピアノ・ソナタの世界
第10章 最後のクヮルテット
第11章 『冬の旅』
第12章 最後の年の奇蹟
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