内容説明
結婚式より葬式が好きだ。葬式には未来なくて過去しかないから気楽である―。毎日の生活のなかで、ふと思いを馳せる父と母、恋の味わい、詩と作者の関係、そして老いの面白味。悲しみも苦しみもあっていいから、歓びを失わずに死ぬまで生きたい。日常に湧きいづる歓びを愛でながら、絶えず人間という矛盾に満ちた存在に目をこらす、詩人の暮らし方、ユーモラスな名エッセイ。
目次
私(ポポー;ゆとり;恋は大袈裟;聞きなれた歌 ほか)
ことばめぐり(空;星;朝;花 ほか)
ある日(一九九九年二月~二〇〇一年一月)
著者等紹介
谷川俊太郎[タニカワシュンタロウ]
1931(昭和6)年東京生れ。’52年「文學界」に詩を発表して注目を集め、処女詩集『二十億光年の孤独』を刊行、みずみずしい感性が高い評価を得る。以降、現在まで数多くの詩集、エッセイ集、絵本、童話、翻訳書があり、脚本、作詞、写真集、ビデオなども多数手がける。その詩は海外でも広く支持されている。読売文学賞を受賞した詩集『日々の地図』をはじめ、著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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