内容説明
同じアイディアから生れたショートショートと短篇小説、テレビ・ドラマ化された作品とその脚本などを並録し、著者自らが創作の秘密を解き明かす、ファン必携の書。
目次
都市物語
エッセイから小説へ(ご先祖様の湯;瑠璃色の底)
同じアイディアで書く(催眠療法;無邪気な女)
小説とテレビ・ドラマ(小麦色の王妃;シナリオ 私は二番目の女〈高久進〉)
小説教室から(ふたつ峠〈西川徹〉講評と添削)
コラムニストの頃
作家の眼―国家捕鯨会議に出席して
劇画 あやかしの樹(わたなべまさこ)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
MIKETOM
6
これは非常にユニークな本。同じ体験を基に書いたエッセイと短編小説。同じアイディアで書いたショートショートと短編小説。テレビドラマになった短編とそのドラマのシナリオ。阿刀田が小説教室の講師をしていた時のある生徒のショートショートと阿刀田がそれを添削したもの。といった形で各二編ずつ収録されている。いずれも阿刀田の解説がつく。これがかなり面白かった。他に、阿刀田の短編を原作にしたわたなべまさこのホラーマンガも掲載されている。エッセイと短編小説は俺の地元の蔵王山が舞台。あの蔵王山頂の火口湖が目に浮かぶ(^-^)v2017/09/07
takaC
4
1993年6月読了。1999/01/01
がぼ
2
エッセイやコラム、ショートショートなどが詰まった本。 同じ題材でショートショートと短編と書いたものや、 ドラマ化された話と原作の対比等色々と面白い。 ちなみに、サミングアップとは要約の意味らしい。2009/03/09
skyfield
1
本書は、同じ体験を元にしたエッセイと短編小説、同じアイディアを使用したショートショートと短編小説、作者原作小説とそれを元にしたTVドラマのシナリオ、ショートショト教室の投稿作品と添削として書かれた書き替え作品、作者作品を原作とした劇画、エッセイ、講演録、と非常にバラエティに富んだ異色の内容になっている。個人的に一番興味を惹いたのは、皮肉にも作者の手によらないドラマのシナリオ。普段の読書体験の中では、なかなか目にすることのないものであるし、登場人物に頭の中で色々な役者をあてはめて読むのが非常に楽しかった。2016/02/11
なんと
1
1993/08/28 1994/05/152015/01/17