新潮文庫<br> 恐怖コレクション

新潮文庫
恐怖コレクション

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  • サイズ 文庫判/ページ数 238p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101255057
  • NDC分類 914.6

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

91
短編かショートショートの類かと思ったら違いました。「奇妙な味」の名手である阿刀田さんによる「恐怖」をテーマにしたエッセイです。日常生活の不気味な恐怖の多彩な世界が語られているので興味深く読めました。読書歴や日々の生活から導かれる様々な描写の読後の余韻は何とも言えない味わいが残ります。小説観と創作の裏話的な話とも取れるのが面白い。この本を読んでますます阿刀田さんが好きになりました。2016/09/29

『よ♪』

62
ブラックユーモア、ブラックジョークの分野で知られる著者のエッセイ。遠い昔に読んだ作品を再読。日常に潜む違和感や殺意など、ゾクッとする恐怖が綴られる。それら恐怖に通ずる国内外の様々な作品が紹介されており、幼い頃の私は本の世界に無限の広がりを感じてとても昂揚した。メタモルフォーズやカニバリズム、更には結核やねずみ講なんて言葉を知ったのもこの本だ。幅広い話題にさりげなく皮肉を交えた知的でスマートな文章。この作品でW.W.ジェイコブズの『猿の手』を知り、読みたいと思って早何年?何十年?未だに読めていないなぁ。。。2019/07/20

みなみ

23
楽しくちょっと怖いエッセイでした。昔読んだ本だけど、昔過ぎて殆ど覚えてないから、新鮮で面白かったです。さくさく読ませる作者はさすがです。2019/05/03

JADE

18
図書館が開くのを待ちきれず、昔の本棚から抜き出してきた。ん十年ぶりに再読の、恐怖をテーマにしたエッセイ集。「怖いったって、いろんな怖さがあるからなあ」の言葉通り、オカルトやホラーみたいな怖さじゃなく、もっと日常的で本質的な怖さを、人間の深層心理まで掘り下げて追求してる。「恐怖のテーマは、人間の一番原始的な感情に根差しているものだ」なるほどねぇと思った。古今東西の怖い小説をたくさん紹介してくれてるのも嬉しかった。ん十年前の自分が、なぜこの本を手にしたかは思い出せなかったけど、面白くてお得な1冊だった。2023/01/04

コーデ21

16
旅行のお供に♪車中で読むにはピッタリでした! 短いページの中に多彩な恐怖エッセンスが散りばめられていて楽しめました。「職人芸」という言葉が思い浮かぶエッセイ集かも^^; 文中に出てくる引用作品が巻末に記載されているのがいいですね☆気になる作品を少しずつ読んでみるつもりです。 2015/09/17

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